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7)このお経を受持する人の20の大福徳聚

 

 若當來世能持此經當知是人已爲便攝二十種大福徳聚…


「もし未来の世にこの経の教えをよく守なるら、その人には20種の大福徳が集まってくると知りなさいナ。


「何がその福徳かっていうとね。

 01)現在の飢渇/貧乏/疾病/衰亡/禍い/悩みなどが心身からなくなる。

 02)食べるものがたとえ不味いものでもみんな美味しいものに変わる。

 03)屋外の野道を歩いても毒虫や毒草にやられることがなくなる。

 04)鬼神/羅刹/妖精/魍魎たちからこの人はブッダのように見てもらえる。

 05)諸の仏/菩薩/天人/仙人/竜神などがその人を守護し見守ってくれる。

 06)原因があってもわからなくても、疫病はもうこの人の身に近寄らない。

 07)この人は寿命が延びて健康で、いやな夢からは覚めて吉祥を見る。

 08)水や食べ物の乏しい広野にいてもこの人に必要なものは手に入る。

 09)この人の髪や容貌は喜ばしく、肌も輝き悪いとこなんかひとつもない。

 10)この人は常に善い友と出会い、その友とは実は菩薩の化身だ。

 11)この人の来世は、常に武家階級の王家に生まれる。

 12)この人の姿も力も寿命も性格も弁舌もすべて素晴らしくなる。

 13)この人は将来、何度生まれ変わってもブッダや菩薩のいる近くに生まれる。

 14)この人はただいるだけで、環境の良い要素が全て作用する。

 15)この人は常に他の人から礼儀正しく敬意を持って接せられる。

 16)この人が持つ財宝を奪える者はいない。

 17)この人の願うところはことごとく実現する。

 18)この人は飢えや危険のある時代には意図しなければ生まれ変わりにくくなる。

 19)常に天界に生まれ変わって尊ばれ楽しく生きられる。

 20)常に心理に喜び瞑想を楽しみ飢渇することがない。


「これが20種の大福徳の集まりだ。

「善男子、この陀羅尼の威徳は自在でネ。もし飢渇してる人を見ても目の前で唱えればすぐにおなか一杯になれるし、もし植物が枯れててもすぐに生き返る。有情(生き物すべて)がその福徳を知らずに呪文を唱えたとしてもだヨ。


「さて、私が心を込めて丁寧に説明した三つの教えを、あとはキミに任せた。キミはこれをよく憶え、衆生のためにこれを説明してあげて、絶対に忘れちゃダメよ?」


 そのとき月愛菩薩は、ブッダからこの方便の教えを聞くことができて、踊りだすほど喜んだ。

 そして毘楞伽びりょうぎゃ(帝釈天が持つ宝物)、摩尼珠まにじゅ(願いが叶うマニ宝珠)、瓔珞ようらく(宝石の首飾り)と、いろんな花や香をブッダの上に降らせた。

 それから、偈を唱えてブッダを讃えた。


「♪大悲の観世音や 迦陵頻伽音のようですne

  (迦陵頻伽:美しい声で歌う伝説の人面鳥)

  人々にわかりやすく 甘露法を公開していただけましたyo


 ♪巨大なカルマの山を 思うままに破壊できるようになりますne

  そんな方便門を 心を籠め丁寧に私にくださりましたyo


 ♪私はこのブッダの厳かな教えを 広く世に広めてne

  教えの草を芽吹かせ 穀物に育つようにと願うばかりですyo!」


 ブッダがこの経を説き終わると、すべてのひとびと、菩薩摩訶薩/金剛力士/帝釈天/梵天/四大竜王/鬼神たちも、この、シンナハッリタ甘露味陀羅尼をブッダ如来が説明してくれたのを聞くと、全員もれなく喜んで、教えを奉り修行したのでした。


 施餓鬼甘露味陀羅尼神呪経、おしまい。

 


 施餓鬼のやり方についてはいろいろと手順があるようです。

 この一文は、素人がネタ小説としておふざけを入れながらわかった範囲でだけ翻訳したものですから、けして妄信したりしないでください。正しく翻訳できてるという保証はしません。

 もし施餓鬼をやってみたい方は、信用できる資料で確認するか、お坊さんに教えてもらうかしてからにしてくださいませ……筆者には何の責任も持てませんゆえ。


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