6)呪文の使いかたア・ラ・カルト♪
汝今諦聽我復爲汝説此陀羅尼功能所作之事……
「キミ、この陀羅尼の効能を得るための使いたかたをもっと説明するからよく聞いてネ。
「もし、重罪を犯し悪業が重なり、それによる障害を除き断つことが難しい人は、毎日、呪文を唱えてミルク粥を餓鬼に施すことを、七日おこなう。すると、すべての罪障はあますとこなくすべて消滅する。
「またもうひとつ。ものすごい重病になってしまったり鬼病に取りつかれてしまった人は、麺粥を三つの器に作り、呪文を七回唱え、広い屋外で餓鬼たちに施すんだ。これを2×7=14日やる。すると、病気や痛みは癒えてしまう。
「また、国内に悪い病気が流行してしまい、人民や動物も疫病にかかって死んでしまったりしてるときは、炉を作って火を焚き、サッリサッパの種……白芥子とも言う……と蘇蜜、ホショヒリタ(?)などを取って一つまみに一回の呪文を唱え、これを毎日、108回、七日おこなう。すると悪鬼たちは満足して喜び、悪い病気は消え去ってしまう。
「また、もし余分な場所に口・舌ができちゃってる人(?)は、蜜獎を作り、呪文を七回、これで四方を洗い流すんだ。すると口・舌は自然になくなる。
「またもし、怨みがあって復讐したくて相手を痛い目にあわせたい人は、夜明けに鬼たちのために美味の飲食を用意し、施す前に怨む相手の名前を言う。するとその餓鬼たちはその人のところに押しかけ、禍いをもたらして衰亡させる。
「またこういう法もある。もしも飢饉が長引いたら、五穀や乳酪などに呪文を唱えること108回。それを湿地の池に投げ込むんだ。すると国内は豊作、人々は笑顔になる。
「またたこういう法もある。悉底■摩耶(?)を望む人は、牛蘇や乳酪を取り、その方向に向かって、呪文を1000回唱え、餓鬼たちに施し、舍提駄藍婆(?)などを呼ぶ。すると私のために来いと言えばすぐ来るし、用事が済んだからもう行けと言えばたちまち去ってしまう。
「またこういう法もある。もし、さまざまな財宝が欲しい人は、すでに述べたように食べ物を用意して、呪文を唱えること1万回、そして欲しいものの名を呼ぶ。すると金銀や七宝(金/銀/瑠璃/玻瓈/硨磲/赤珠/瑪瑙)が、施しをした人のところへやってくる。
「またこういう法もある。胡麻(?)、粳米、蘇蜜などを取り、指でひねりながら呪文を一回唱えて焼く、これを1008回おこなう。すると必ず大財産を得られ、求めるものはすべて思うままになる。
「またこういう法も。もし満足するまで与えられたい人は、毎日、飲食を施餓鬼して、100日。すると、必要なものはすべて与えてもらえるようになる。
「またこういう法もある。もし寿命を延長したい人は、すでに述べたような作法を行うこと100日。すると、長寿を得る。
「またこういう法も。今ある姿、力、美しさ、感覚を保ちたい人は、施餓鬼を100日行う。すると思うままになる。
「こんな感じで、あとはもういちいち説明しないけど、求めることすべて、衰えたり患ったり知らなかったりへの対策はすべて得られてしまう。だから、まあちょっとだけ説明してみました☆」
そして世尊はふたたび月愛菩薩魔訶薩に言った。
「この陀羅尼経は不可思議んだョ。その功徳をこまかく説明したら、世界ができてから滅びるまでと、滅びてからまたできるまでの時間をかけても語り尽くせないほどだ。
「もし未来の世にこの教えをよく守なら、その人には二十種の大福徳が集まってくると知りなさい。」
その大福徳とは……それは次回にて。
- つづく!