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第5話 これから、ステータスを確認します

一応3000文字を目指して書いたつもりだったのですが、3000文字に届かず2700文字程度になってしまいました。

なので、今回は少し短めになってしまいました。


ステータスの隠蔽を終わらせ、馬車の荷台に戻ってから既に十分が経っていた。

この、十分の間に列はどんどん進んで行き、だんだんと俺たちの順番が近付いてきた。

そして、遂に俺たちの順番が回って来た。


「次の人どうぞ。・・・って、ギリスじゃないか」


「あっ!!ギリスさんお疲れ様です!!」


「やぁ、サルクスにアンドリュー。そっちこそ、門兵の仕事お疲れ様」


「はははっ、ありがとうなギリス。それで、今回はお前の方はどうだったんだ?」


「まぁ、ぼちぼちっていったところかな」


「ギリスさんが「ぼちぼち」って、言うってことは上手く行ったってことですよねサルクスさん!!」


「あぁ、そうだな。こいつが「ぼちぼち」って言う時は、大抵成功したか大成功したかのどっちかだからな」


「そ・・・そんな、大袈裟に言わないでくれサルクス恥ずかしいじゃないか」


「お前こそ、何を恥ずかしがってるんだ。俺たちは本当のことを言ったまでだぞ」


「そうですよ、ギリスさん!!」


俺たちの順番が回って来ると、年輩の兵士がギリスさんの顔を見る親しげにギリスさんに話しかけて来た。

そして、一拍遅れて若い兵士も年輩の兵士同様にギリスさんに話しかけて来た。

話しかけられたギリスさんも二人の名前を呼び、親しげに話していた。

どうやら、ギリスさんと二人の兵士は親しい間からのようだ。

それにしても、ギリスさんは一体どんな仕事をしているんだろうか・・・?

二人の兵士の口ぶりからして、ギリスさんはとてつもなく凄い人ということは分かるんだが・・・。


「お前たちが、そんなに言うから恥ずかしいんだがな・・・。それに、そろそろ仕事をしないと後ろに並んでいる人たちから苦情が飛んでくるんじゃないか?」


「あぁ、そうだな。この、話の続きはまた今度にして、今は仕事をしないとな」


「そうですね!!」


「それじゃ、街に入るにはステータスの確認が必要になっているから、早速お前のステータスを確認させてもらうぞ。それと、同乗者が居るならもちろんそいつらのステータスも確認することになっているから忘れるなよ」


「あぁ、そんなことはとっくに分かっているよ。それじゃ、リリスにレイジ君降りて来てくれ」


十五分間。

俺とリリスは、馬車の荷台に乗りギリスさんと二人の兵士のとても長い話を聞いていた。

俺は馬車に乗せてもらっているという立場もあり、十五分間待たさせていたことは特に気にしていなかったが、リリスはギリスさんの実の娘ということもあり、十五分間も待たされていたことに対して今にも怒りが爆発しそうになっていた。

俺は、今にも怒りが爆発しそうなリリスの横でビクビク震えていた。

すると、ようやくギリスさんと二人の兵士の話が終わったのか馬車の外から俺たちを呼ぶギリスさんの声が聞こえて来た。

ギリスさんの声が聞こえて来ると、リリスの怒りが収まって行った。

俺は、リリスの怒りが収まったことにほっとしながらリリスと共に馬車を降りギリスさんの元に向かった。


「おっ、今日はリリスちゃんも一緒だったのか」


「はい、お久しぶりですねサルクスさん」


「あぁ、久しぶりだなリリスちゃん。・・・それと、リリスさんの隣に居るのは誰だ?リリスちゃんの彼氏かい?」


「い・・・いや、か・・・「彼氏じゃありませんよサルクスさん」


「あ・・・あぁ、そうだったのか。それは、悪かったな」


「いえ、大丈夫ですよサルクスさん」


年輩の兵士はリリスの顔を見ると、ギリスさんと同様に親しげに話しかけていた。

年輩の兵士に話しかけられたリリスも、笑顔でそう答えた。

そして、年輩の兵士の視線は俺に移り、年輩の兵士は冗談半分でリリスに俺のことを彼氏かと聞いた。

俺は焦りながらも否定しようしたが、俺を上回る速度でリリスが否定した。

確かに、俺はリリスの彼氏では無いが・・・。そんな強く否定されてしまうと結構心に来るんだよな・・・。

冗談半分で聞いた年輩の兵士さんも、どこかバツが悪そうな顔をしながらリリスに謝罪をした、だがどう見ても年輩の兵士が見ていたのは俺だった。


「よ・・・よしっ、これ以上無駄話をしていたら後ろに並んでいる奴らから苦情が来るだろうし、さっさとステータスの確認をしよう」


「あぁ、そうだな」


「そうですね」


一瞬気まずい雰囲気が流れたが、この気まずい雰囲気を流すことになった張本人の年輩の兵士が話の話題をステータスの確認にすることで気まずい雰囲気は無くなった。

年輩の兵士は、俺たちのステータスを確認するために城門の近くに設置されている簡易型のテントから石版にはめられている水晶玉のような物を持って来た。

そして、年輩の兵士はその水晶玉のような物を俺たちの前に設置されていた木材の机の上に置いた。


「それじゃ、まずはギリスからここに手をかざしステータスを表示してくれ。もちろん、俺が見たお前たちのステータスは外部には漏らさないから安心してくれ」


「あぁ、大丈夫だよ。俺はお前のことを信じているし」


年輩の兵士は水晶玉をテーブルの上に置き終わると、ステータスの確認について俺たちに指示を出した。

そしてこの、年輩の兵士が言うには、ここで目にしたステータスについては外部には決して漏らさないようにしているらしい。

まぁ、当たり前のことなんだがな・・・。

年輩の兵士に指名されたギリスさんが、まず最初に水晶玉に手をかざした。

すると、水晶玉からギリスさんのステータスものらしきものが表示された。

年輩の兵士は水晶玉から表示されたギリスさんのステータスをくまなく確認していた。


「よしっ、ギリスは大丈夫だな。次は、リリスちゃんだ」


「はい、分かりました」


次に、リリスが年輩の兵士に指名されギリスさん同様に水晶玉に手をかざした。

そして、水晶玉から表示されたリリスのステータスをギリスさんの時と同じように年輩の兵士がくまなく確認していた。


「うん、リリスちゃんも大丈夫だな。最後は、君だ」


「は・・・はい、分かりました」


もちろん最後に指名されたの俺だ。

俺はドキドキしながら水晶玉の前に立ち、水晶玉に手をかざし、水晶玉の上に自分のステータスを表示させた。

年輩の兵士は二人の時と同様に俺のステータスもくまなく確認していた。

俺は一応「隠蔽」スキルを使い、ステータスを隠蔽したのだから大丈夫だと思うが、何処か緊張をしていた。

俺のステータスの確認を終えた年輩の兵士が口を開いた。


「よしっ、君も大丈夫みたいだな」


「は・・・はい、良かったです」


年輩の兵士から発せされた言葉は「大丈夫」というものだった。

俺はこの兵士の言葉を聞くとホッと胸を撫で下ろした。

俺たちは、ステータスの確認を終えると年輩の兵士から街に入る許可を得て、城門を馬車で潜り、ウグランタ街に入って行った。

第5話をお読み下さりありがとうございます。

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