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「えくすくらめーしょん!」
突如現れた女の子はそう唱えた。
━━そんな魔法存在しないだろ。
俺はそう思っていたのだが次の瞬間、自らの無知を知ることとなった。
なんと発動したのだ。そのよく分からない詠唱で。
そこで俺の意識は途絶えた。
周囲の魔力が吸いとられたのだ。
次に目を覚ましたとき、俺はダンジョンの入り口で倒れていた。
━━なんだったんだあいつ、、、
知り合いの冒険者でもない。
教会の聖術師でもない。
俺は考えるのをやめ、立ち上がった。
まさかあの少女がこれから最強の魔法使いになるとはこの時は思ってもいなかった。