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色彩の称号=メロン飴みたいな瞳

色彩の称号=メロン飴みたいな瞳



 フィスターは部長の目を盗んで写真を素早く見ていた。被害者の死体が今、続々と上がって来ている調べはラヴァスレッイリからの情報だった。

その挙げられた遺体の状況を見るとフィスターはうな垂れてまた他の写真に視線を移して行く。

あんなに鮮やかで美しい死に方とは言え、やはりその後の遺体の世界はそでもきついものだ。

遺族達はそちらも現実として見せられるのだから、自殺者は本当に自分の事しか考えていない様にしか思えない。

動かなくなった者を見なければならないのだから。遺族は。しかも自殺という形で。

それに荷担しているMMの事が更にフィスターは嫌いになって怒りも覚える。

 呆れて写真を纏めると、ラヴァスレッイリの連絡先のメモを見下ろした。

部長の目を盗んで部署から出て電話をしに……

 そこで部長と鉢合わせ、フィスターは驚き写真を全てばら撒いてしまった。

「あ、大変!」

フィスターは慌てかき集め、部長もそれを拾い見下ろすと彼女に渡した。

「ありがとう御座います部長」

「いいや。気を付けて」

「はい」

 写真はいずれも悲惨な状況。先日の事件の被害者だとは分からない。

部長は去って行くフィスターの背を見てから手の中の一枚を見下ろし、首を振った。すぐに見破れる。彼女が未だに動いている事は分かっていた。その為に特Aはあるのだから。

 フィスターは電話のある場所まで来ると、部長がいない事を見回しダイヤルを回した。

ラヴァスレッイリは直ぐに出た。

「こんにちは。ジェーンです」

「やあ。写真は送られたかな」

「はい。拝見しました」

「ガルド君は今は何処に?」

「彼はただ今サンフランシスコへ出張の為に赴いています。帰られるのは晩になるかと」

「そうか。伝言を遺す事は君にも不利になるからね。今は丁度調査の為に僕もサンフランシスコにいるから、探してみよう」

「え?でも……

まさかすぐに見つかるわけも無いというものを。

「ポッカー・ベレンの映画会社に向う事を聞きましたが、既にもう他に向われたかと」

「大丈夫大丈夫」

フィスターの言葉も空しく、彼は受話器を置いた。

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