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色彩名蝶=白の孤城

色彩名蝶=白の孤城



 ガラスの壁に小さな手を当てた。

赤が、引き連れ、透明の地球に川をつくった。ダンは、悲しそうに泣いている。あたしの手に地面を挟んで手を当てた。

「愛してるわ……ダン」

「……え?」

涙で一瞬ダンの困惑した顔が見えなくなってまた現れた。

ああ、そっか。言った事なんか無かったから、驚いてるな。

「あたしからの、重大発表」

ダン側の地球が傷ついている、ダンもこっちに来て。ダンの背後の大破したパイプの椅子、壊れたばらばらの銃、壊れて曲がったテーブル。

あたしの背後は何も無い白の世界なのよ。こっちにおいで……

酷い世界、ハイセントルの世界なんかからこっちに。何も無い世界よ。

ミルクみたいに白だけの世界。今度、買って来よう?

「結婚、しよう」

「……、え、リサ?」

「あたし、もう結婚届に……」

おかしいわ。ダンの顔が霞んで行く。

パパもママもいない世界。ウィストマが尋ねてきてくれる世界。マスターが来てくれる世界。ダンが、あたしだけの物の世界

ここに来て……美しいダン

ここまで。

一緒に暮らせるんだよ

あたしは、ふと、視線を降ろした。赤

赤……?

赤……

あたしは

「サインしてきて……ラン先生ももう少しで出られるだろうって、」

……。血

あたしは顔を上げた。

なんで?

「………、ダン、」

そんな

視界が回って白の眩しい世界が空回った

倒れて、真っ赤な世界……何で

あたし、手首なんか切って

「リサ!リサ!!!」

ダンの叫び声が聞こえる

……あたしは本当の家族じゃ無いのよ。孤児院からウィストマに連れてこられたの。でも大切にしてくれた事が嬉しかった

あたしはダンより年上よ、本当は2歳もお姉さんなんだから、酷いパパとママはもう刑務所の中、リサの事あんなに叩いて……、

ウィストマだけが、マスターだけ、ダンだけが……あたしの、本当の

「……リサ!……リ…」

ダンが叫んでる。あっちのガラスの世界で、聞こえなくなって行く

あたしがしっかりどうしようも無いダンを叱ってあげてなくちゃならない。

泣いている。ダンが泣いてる。あっちの世界で傷ついて


……あたしの、本当の絆


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