とある二次元ヒロインとの心の会話
アニメの視聴ということから、考え付きました。画面の向こうのキャラたちが、心にでも話しかけてくれたら面白いかなと。そして、嬉しいかなと。物というのにこだわらなくてもいいかなと思い、書き上げました。
あっ、こんにちは。
また、視聴くださっているのですね。
わたしたち、出演者一同とてもうれしいです。
あなたは、私たちのことを忘れずに、何度も何度も見返してくれるのでうれしい限りです。
以前見てくれたのは、いつでしたっけ?
・・・・
えへ、忘れちゃいました。
ごめんなさい。
ぺこり
あなたは、ほんとにアニメがお好きなんでしょうね。
他にはどんなものを見ているのでしょう。
ちょっと気になります。
ちょっとだけ。
気になると言えば、あなたはこのアニメのどんなところが、お好きなのでしょう。
ストーリー?それとも作画?それとも主人公?それとも・・・メインヒロインですか?
メインヒロインだとしたら、あなたは声優さんに騙されています。
あの子はほんとは、お淑やかな女の子なんかじゃないんですよ。
まあ、強いのは認めますけど・・・
あの子に比べたら、私のほうがず~っとお淑やかです。
あの子はただのツンデレです、ツンデレ。
なんですかその目は、どんぐりの背比べだとでも言いたいのですか?
ま、まさかもうひとりの・・・
がくっ
ですよね~
あの子は、あかるくてスポーツ万能、まあ、頭の方も悪くない。
それに、かわいいし~。
なにより、天然の眼鏡っ娘
だとしたら、私には勝つことはできない。
もちろん、メインヒロインのあの子にも。
誰にも勝つことなんてできない。
いいんですよ~だ。
わたしにだって~この広い世の中には~ファンがきっといるはずですから~
ふん。
あっ、ごめんなさい。
自分でふっておきながら。
まあ、どのこのファンだとしても、このアニメが好きと言う事には変わりません。
これからも、よろしくお願いいたします。
ではこれで。
さような、あ、あれっ。
なんか不満そうな顔をしていますね。
なぜです?
このアニメが好きなんでしょ。
だったら、それでいいじゃないですか。
えっ、それでも不満なんですか~
めんどくさいな~
何が不満なんですか?
うんうん、あ~そういうことか。
眼鏡っ娘が別に目的じゃないと。
そうですか。
だったら、眼鏡っ娘とストーリーが好きと言う事で。
待てって、まだなにか不満なんですか。
なになに、そういうことね。
それだけじゃないと。
眼鏡っ娘とストーリーだけじゃないと。
このアニメ全部が好きだっていうの。
主人公も、ヒロインたちみんなが好き?
えっと、その中にはわたしもはいっているのでしょうか。
えっ!ははは、はいってるの~?!
だって、さっきはあんなジト目してたじゃない。
えっ、自分のことを勝手に決めつかるからだ、ですって!
えと、決めつけたのは悪いと思うけど~だったら早く言ってよね!
開き直るな!ですか。
ごもっとも。
すみませんでした~!ごめんなさいです~
こ、これでよろしいでしょうか?
では、わたくしは演技の途中ですので。
今度はほんとに、さよならです。
これからも、ごひいきに~
このアニメはどんなアニメで、このキャラはどんなキャラだと思いますか?