水着
始まり始まり
「ねえ、先輩?」
「なんだ?後輩」
「水着について語りましょう」
「少しだけ真面目そうな顔をしているところ悪いが却下だ」
「なんでですか?健全なエロスですよ」
「健全とエロスが並ぶのはおかしいと思うぞ」
「水着とは海でどれだけ男を落とせるかというために開発され、年が経つにつれてそれはどんどん煽情的になっていきました」
「いきなり語りだした。それに水着は泳ぐためだけに開発されたんだ」
「でも女性側としては男を夢中にするためのものという側面が強いです」
「まあ、そこは否定しない」
「ちなみに先輩が一番エロいと感じる水着は何ですか?」
「その質問はなんだ?」
「いいから早く!」
「おお、どれくらい必死に聞いてるんだよ。まあ、ビキニの露出の多さは異常だと思う」
「へー、ビキニですか。おこちゃまですね」
「その顔ムカつく」
「ビキニなんてまだまだ序の口ですよ。世の中には人には見せられないような水着がたくさんあるのに」
「それだとなんのための水着なんだよ」
「男性を興奮させるための物でしょう」
「そんな風にあっさりと返すな」
「そしてそのまま肉欲におぼれてしまうのです」
「その上手い事言ったような顔はやめろ」
「でも先輩がそう言うのであれば仕方ありません。私がビキニを着ようじゃありませんか」
「僕は何も求めていないし、そんなものは見たくない」
「そんなものって・・・・・・」
「だってお前、……胸ないだろう?」
「ばらさないでくださいよ!そのまま進めれば私は超巨乳なダイナマイトボディーだと思われていたはずなのに」
「そんなことは誰も思わない」
「はっ!堅物気取っているくせに結局、女は胸ですか」
「荒れてるな」
「いい度胸じゃないですか!私がビキニを着たところを見せてあげましょう!」
「しなくてもよろしい」
「いいえ、します!先輩今度の休み一緒にプールにでも行きましょう」
「ああ、うん」
「本当ですか!?」
「それぐらいならいいさ。あくまでまともな格好をしてくるのならな」
「うぐっ、まあいいでしょう。しょうがない」
「意外だな。てっきり粘るもんかと思ってた」
「だって先輩と遊びに行けますし」
「おお、そうか」
「反応が軽い!」
「他にどう反応を返せと?」
「はあ。もういいです」
「?」
おしまい