表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/12

上下関係

始まり始まり

「ねえ、先輩?」


「なんだ?後輩」


「どうしてあなたは先輩なの?」


「お前よりも年上だからだよ!」


「面白くないですね。もう少し上手い返しを期待していたんですが」


「それ以外にどう返せと?」


「さあ?私はボケなのでツッコミのことなんて分かりません」


「はあ」


「なんで溜息なんて吐いたんですか?」


「お前の相手が疲れたからだよ」


「そこだけ聞くとなんだか行為の後のようにも聞こえなくもないですね」


「聞えねーよ」


「そうですか?とてもエロエロに聞こえるんですが」


「それはお前の耳が腐ってるからだ」


「先輩、何回やったんですか?」


「腐ってるのは頭の方だったか」


「それにしてもどうして私は後輩何でしょう?」


「なんでいきなりそんな哲学みたいなことを言い出した。そしてその質問の答えはお前が僕よりも年下だからだ」


「さっきから年上、年下と言っていますがそれだけで上下関係を決めるとはどうかと思うんです」


「日本の学校ではしょうがないだろう」


「だって社会に出れば、自分よりもずっと年下だった人がいきなり上司になるんですよ。だったら学校でも能力によって上下関係を決めた方が良いと思うんですよ」


「存外まともな意見で驚いた」


「先輩は私のことをどんなふうに思っているんですか、いったい」


「変態」


「うぐ。随分とストレートに言いますね。私の心にストライクですよ」


「何を意味の分からないことを言ってるんだよ」


「私のミットに突っ込んでくると言い換えても」


「やっぱり変態だった。というか痴女だ」


「痴女!?」


「なんでそれにはショックを受けるんだよ」


「だって変態より、よりリアルじゃないですか」


「お前の基準がよく分からないよ」


「だから先輩は先輩なのです」


「それを蔑称のように扱うな。すべての先輩に謝れ」


「さーせん」


「よし、お前はちゃんと上下関係を学んで来い」

おしまい

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ