嫌われちゃった
「え?もうついたの?」
『そのようじゃな。』
地球では運動を殆どしてこなかった俺がこんなにも速く着くのか?
『魔力が体を纏っておるぞ?いつの間に習得したのじゃ?』
まじか?途中から楽になったとは思ったんだよ。
『まあ、良い。解体と換金をしに行ってはくれ』
「そうだな。あと入国税を払わなくちゃいけないな。」
『蹴散らせても良いのじゃが。』
入れなくなる。まぁそれは置いといて、
金貨2枚か出費がかさむ。
『それを売ればなかなかだと思うのぞ』
「そっかオークがあった」
城下町に入ったはいいが何処かわからん!
『あっちじゃ』
「何でわかるんだ?」
『何となくじゃ』
そうか。北か。
...そう、このころはこいつのダメっぷりがちゃんと認識できていなかったのだ。
...こうきたらわかるよな?展開が
そう!迷った!
「おいぃぃぃぃ⁈」
『アレェ?』
「え?ドォスんですか?自称凄い野郎」
『うぅぅぅ』
今にも半泣きの顔が浮かんでくるようだった。え?解決策ないの?
『おぬしもわからんかったじゃろう。』
こいつ逃げ道を見つけやった。
「わかるぞ。」
『ふんできるもんならやってみろ』
まぁこう豪語したわけだし最悪言い訳すればいいしな。そんな腹黒いことを考えながら歩いた。
「ついちゃった。ギルド」
『うっ、うっ、うわぁぁぁんお前なんか嫌いだ!嫌いだー!』
...随分嫌われちまったな。まぁ機嫌取りは得意だから何とかなるだろう。