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8話:創設者

俺は、気付けば真っ白な空間にいた。どこを見渡しても真っ白、そして途方もないような場所にいた。


しかし、何故だろうか。不思議と恐怖感は無かった。むしろどこか、安心感や心地良く懐かしいような感じがした。


「君は…あぁ。そうか。君が。」


声のする方向へと振り返った。そこには、髭を生やした中年のイケメンが立っていた。


「おっさん誰だよ?てか、ここどこだよ?」


俺は、寝ていた体を起こしてその場で胡座をかいた。立ち上がろうとしたのだが頭が少しぼーっとして立ち上がる気力が生まれなかった。


「いやぁ、おっさん呼ばわりは酷いな少年!これでも俺はまだ36だぞ!」


いやいや、じゅうぶんおっさんである。


「というよりも、あんたは何者でここはどこなんだよ。」


その言葉を受けておっさんは、俺の対面に同じく胡座をかいて座ってきた。


「うーんとね。まず俺が何者なのか…そうだね。このW.O.Fの創設者のマスターって者かな。ここはW.O.Fと現実の狭間。うーん説明が難しいね。」


おっさんは、そう答えた。

しかし、俺の中で疑問が出てきた。マスター?おかしい。そんなはずはない。このおっさんは36歳と名乗った。


「創設者?おかしいだろ。W.O.Fは創設されて200年は経っている。おっさんは36って言ったな?辻褄が合わなすぎる。それに、この空間にしたって…」


おっさんの話が一切の信用が出来ずに疑いの目を向けた。


「いやいや、酷いなぁ疑われるだなんて。この空間にいるからね。歳を取ることはないんだよ。俺はW.O.Fを作り出し、原石を作り出した。これがいけなかったのかなぁ?星の原石として散らばっちゃってね。戦争が起こっちゃった。」


はははと笑いおっさんは言った。戦争については授業とかで習ったので分かるが、笑い事ではない。

本当に創設者なのかという疑問が益々増えてしまった。


「それでね、戦争を止める為に僕はルールを設けたんだよ。全身リンクシステムを50年に1度しか使えなくしたんだ。50年制御が僕の限界だったからねぇ。そして散らばった星の原石を僕の管理し、作り出したシステム。補助ペットに預ける事にした。」


なるほどね。それで、スターストールは50年周期だったのか。

補助ペット…シロとかのことか。

…シロ?そうだ!


「おっさん!そうだよ!俺は、その補助ペットのシロと星の原石の契約をしていたはずだったんだ。」


契約最中、眩い光に包まれたと思ったらこんなところにいた。その疑問がつきない。


「まぁ、説明してやるから落ち着きたまえ少年。」

また、はははっと高笑いをしながらおっさんは言った。

なんて、ラフな創設者だ。俺が創設の関係者なら投げ出すぞこれ。


「星の原石ってのは1000はあると言われている。それが、通常ランダムで補助ペットに与えられガバメントのリーダーに付与される。その辺については大丈夫だよな?」


原石って1000もあるのかよ。しかし、個数を覗いたシステムについては、シロから聞いているので理解している。

俺は、頷いた。

それを確認してからおっさんは話をすすめる。


「しかし、散らばった星の原石の中で力が強力過ぎる原石が3つあるんだ。ホーリー。ムーヴ。シャドウ。この3つが始まりの星の原石と呼ばれている。まぁ主に俺が使っていた能力だがね。」


その説明を受けたが、イマイチぴんとこない。始まりの星の原石ってのが強力ってことはわかったが、じゃあ何で俺がここに?


「じゃあなんでここに俺がいるんだよ。って顔してるね君」

図星をつかれて思わず反応してしまう。


「わかってんなら、さっさと教えろよ。」


そう俺は催促する。


「わかった。わかった。そう焦るな。素質とかについても補助ペットから聞いたはずだが、実は素質とは別の能力を決めるある程度の潜在的な能力が突出してしまっている、枠に収まり切らない。言ってしまえば君みたいな人がここに辿り着いちゃうんだよ。」


なるほど。理解はしたが、納得はしていない。俺にはそんな力があるとは思えない。じゃあなぜ。


「まぁ、君の潜在的な能力は僕が保証するよ。理由はそのうちわかるさ。とりあえず、この3つの原石は危険過ぎる。尚且つ潜在的な能力がない人が素質だけで能力を発動してしまった場合力を制御出来ずに最悪死んじゃうからね。」


それを聞いてゾッとしてしまう。能力を制御出来ないと死ぬ?

あと、一つ疑問が浮かんだ。素質と潜在的な能力の違いって。


「その素質と潜在的な能力って何がどう違うんだよ。」


その問いに対しておっさんは、拍手をしながら、よく聞いてくれたねと小馬鹿にしたように言った。正直ムカつく。


「潜在的な能力は、言ってしまえばコップの大きささ。コップが大きければ大きいほど入れれる水の量も違うだろ?対して素質ってのは、水を飲む手段だな。例えば赤ちゃんじゃ一人じゃ水は飲めないだろ?水が飲めない=能力が使えないってことだからね。加えて原石が水ってところだな。強大な原石ほどその水の量は多い。小さい器のやつが大量の水を注いでもこぼれてしまうだけ。さらに、その水を飲める状態でも溢れ続けるような水を飲み続ければパンクしちゃうからね。」


なるほどな。話が難しいってのとこのおっさんの例えが雑すぎてイマイチ理解は出来ないが、多少は理解出来た。まぁそれでいい。


「でも、実際問題、器がデカイから始まりの星の原石ってなるわけではない。ただデカイだけではない。比較することが出来ない潜在能力を持った奴の中で俺が選んだ奴がここに来れる。こいつにならこの能力を、この戦争を任せても大丈夫だってやつに。まぁ、最も4回目となるこのスターストールでここに来たのは君が2人目だけどねん。」


おっさんは、ふざけているようにみえて真剣に伝えてきた。

まだ、実感がわかない。俺が潜在能力がある?なぜ?それに何故俺なんかに任せるんだ。


「まぁ、この3つの中でシャドウだけは特別でシャドウ自身が選んだ能力者の元に行っちゃうんだけどね。これまでも、前例はないから大丈夫だとは思うけど。まぁ、とりあえず話は済んだことだし。勝手に呼び出して勝手に帰れってのも悪いんだけどさ。君の友達も心配してるみたいだしね。」


ほら、と指を指した方向を見てみるとクロが俺にしがみついて慌てているようだ。

あいつバカだから俺が死んだと思っているんじないだろうな…


「まぁ、とりあえずこの原石は預けるね。いい方向に活用してくれたまえ。あとは素質があることを祈るだけだね。はははは。」


そう言うとおっさんは消えてしまった。


「まってくれ!おっさん!まだ聞きたいことがある。なんで、俺にこんな能力を任せたんだ。それに、俺に潜在能力がある理由って!おい!」


その叫びはこの無限とも言える空間に吸い込まれていってしまった、


そして、クロの声がしてその方向に振り向くと元いたスターストールの受付場におり、首元に違和感を感じて見てみると5芒星の形をしたペンダントをつけていた。


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