15話:提案
投稿遅くなってしまい。大変申し訳ありません。
城ヶ崎は地べたに尻餅を付いた状態で瞬に向かい問いただした。
「なぜ私の能力に…!?」
瞬は得意気になりながら、もう城ヶ崎に反抗の意思はないと読み取り、手元の刀を下ろして答えた。
「なに。簡単な事だ。お前は怖かったんだ。何より俺の事を殺すのが。お前の目的は俺を殺すことじゃない。俺を棄権させることにある。それに殺すきがあるなら、最初に左肩じゃなくて心臓でもブチ抜いていたら俺は死んでいたしな。お前は確かに強い。けれど、お前の能力には制限がある。」
そこで、怪訝な顔をしたシロが瞬に向かい質問を投げかけた。
「制限にゃ?フェーズ2は風力7まで扱える。それ以降の制限てことにゃ?」
「ちげーよ。こいつは能力をコントールしきれていないんだ。簡単に言えばこいつは大体約10m以上離れていないとコントール出来ない。最初に俺を後ろに飛ばしたのもそのためだろう。カマイタチの含まれない風なら俺を殺すことはないからな。それに、俺が接近した時にこいつは風を使わないで扇子で防御した。通常の風を使えば俺も男だ。突破されちまう。カマイタチを使えば殺してしまうかもしれない。それで扇子でガードしたんだろうさ。」
そこまで言い切り、瞬はもういいだろう?と言わんばかりの態度で城ヶ崎に詰め寄った。
ここまでくれば最早瞬の勝利は確定的であろう。
城ヶ崎は俯いた顔を上げようとしない。瞬は城ヶ崎に詰め寄って城ヶ崎の肩に手を置いた。そこで、城ヶ崎が震えていることに気が付いた。
自身のプライドを傷付けられたからであろうか?それとも負けた悔しさからか?瞬は悩んだ。
しかし、そのどれとも違う城ヶ崎の反応が返ってきた。
「うぇぇぇぇぇん!!」
城ヶ崎が号泣し始めたのである。
瞬は酷く焦ってしまった。
「え!?ちょっ!?え!?」
「あーあ。女の子泣かせたにゃ。」
シロの冷たい視線が瞬に突き刺さる。
「違う!俺は…」
「うぇぇぇぇぇん!!うぇぇぇぇぇん!!」
城ヶ崎は泣き続ける。
「ごめん!城ヶ崎!何かわからないけど本当ごめん!」
瞬は土下座をして謝った。
泣き叫ぶ城ヶ崎、瞬に冷たい視線を送るシロ。そして、わけも分からず土下座をする瞬。
(よくわからないけど死にてえ…)
瞬は内心こう呟くのであった。
その時、城ヶ崎の後方から光が出現して人が現れた。
「あらあら。舞ちゃん。また泣いているの?しょうがないわねえ。」
なんというか、グラマラスな猫耳お姉さんが現れた。
そのお姉さんは、城ヶ崎の事を抱き締めて、よしよしと撫で撫でをして慰めている。
正直羨ましいと瞬は内心思った。
「ぐすっ。泣いてないもん。」
「嘘付け大泣きじゃねえか。」
瞬が茶々を入れると城ヶ崎に睨まれた。
「舞ちゃんは怖かったんですわよねぇ。」
「怖くないもん。ちょっと刀突き付けられて焦っただけだもん。」
なるほど。と、瞬は納得した。何時もは高貴な生徒会長様も可愛いところあるなと思った。
「ぐすっ。もう、大丈夫。」
ようやく、城ヶ崎が泣き止んでお姉さんから離れた。
「あらあら舞ちゃんたら。うふふ。」
城ヶ崎が立ち上がり、目をこすりながら瞬に話しかける。
「いいわ。私の負けで。でもこれは負けたんじゃなくて、負けてあげたんだからね!」
とても強気な上から目線である。しかし、棄権させたいのに負けてあげたとは…
「はいはい。ありがとうございます。生徒会長様。」
瞬がそう適当に返した。
そこで、あっ。と、何かを思い出したようにお姉さんが話を切り出した。
「私の自己紹介がまだでしたわね。私、城ヶ崎舞の補助ペットであるミケと言います。よろしくお願いします。」
そう言うとミケは深々と頭を下げた。
それにつられて瞬もこちらこそと頭を下げる。
「しかし、ミケさんも補助ペットなのかぁ。」
そう言うと瞬はシロに視線を向けた。
「なんにゃ!?文句でもあるのにゃ!?」
そう言うとシロは瞬を睨み返した。瞬は悟ったような目で言った。
「いやぁ。シロはちんちくりんな幼女でミケさんはグラマラスなお姉様かぁって思っただけだよ。」
それを聞いたシロはわなわなと肩を震わせた。
そして、笑顔になって言った。
「言い残すことはそれだけにゃ?」
「え!?ちょっ!?シロさん!?その立てた爪は…なにかな?」
「さて…なんだろうにゃぁ!!!」
シロが瞬の顔面を思い切り引っ掻いた。
「ぎゃぁぁぁぁ!!」
瞬の叫びがW.O.F内に響き渡った…
それを、見てたミケがうふふと笑った。
「仲がいいのね。お二人さん。」
「どこが!」「どこがにゃ!」
瞬とシロが一斉に答えた。
「ふむふむ。ここなら大丈夫そうね。」
そうミケが言うとシロと瞬と城ヶ崎は頭に?を浮かべた。
そして、次の意外な一言が一同を混乱させた。
「ねぇ。瞬さん?あなたのガバメントに舞ちゃんを入れてくださらない?」
シロ、瞬、城ヶ崎の頭が真っ白になった。
「えぇぇぇぇぇ!?」
城ヶ崎の叫びがW.O.F内に響き渡った。




