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10話:全身リンクシステム

状況を整理しよう。シロの声をした見た目10歳のウサギの様な耳を生やした幼女が俺に跨っている。どうしたらこんな状況になるのか…


「お前…誰だ?」

寝ぼけた頭を必死に動かして質問をする。


「…?シロだけどにゃ?」

シロは何当たり前のこと聞いてるの?バカなの?というような疑問を持った目で俺を見てきた。


「えと…何で現実世界にいるのかな?てか、お前オスじゃねえの?」


僕という一人称からか、てっきり男と勘違いをしていたのであろう。それに、W.O.F内の補助ペットが現実世界にいるのが不思議でならない。


「あぁ…。全身リンクシステムを使ったのにゃ。僕と契約した時点でお前のW.O.Fログイン画面には全身リンクシステムが表示されているはずにゃ。それに、僕はメスだにゃ。失礼にゃ。」


そう言われW.O.Fのログイン画面を確認してみる。

あった。全身リンクシステムログインが。


「それでログインしたら、W.O.F内のアバターに全ての感覚がいくにゃ。まぁつまりW.O.F内にいるのも、現実にいるのもかわらにゃい状況になるにゃ。ちなみにスターストール中はログアウト出来ないけどにゃ。」


いや、全身リンクシステムについてはわかった。違う。論点が違う。なんで、シロがこっちの世界にいるのか。なんで、幼女なのか。


「それで、僕がこっちにいるのは、現実世界から感覚を飛ばせるならW.O.Fから感覚飛ばせてもおかしくはにゃいよにゃ?」


それはたしかにそうである。そうでなければログアウトも出来ないという矛盾になってしまう。


「実は補助ペットっていうのは、W.O.Fのスターストールのために作られたものなのにゃ。そのため現実ににもその媒体となる体が一人一人いるのにゃ。それにログアウトシステムで感覚を戻しただけだにゃ。」


なるほどな。クローン技術などが進んだ今日である。こういうことは別段珍しくもない。


「それについてはわかった。でもお前謎の生き物じゃなかったのか?」


初見では謎の生き物としてきたのである。そのインパクトがつよい。


「あれも僕でありこれも僕なのにゃ。どちらも本当の姿ってところかにゃ。僕はまだ生まれてから少ししか経ってにゃいからにゃ。こんな幼い姿じゃなめられるからにゃ。」


なるほどな…まぁ確かにこんな幼い姿にナビゲーターです。なんて言われても信用も出来ないってのも事実ではあるな。


「まぁでも、こっちの姿の方が楽だしにゃ。基本は人型で行動するにゃ。ところで瞬。話し込んでるけど学校はいいのかにゃ。」


そう促されて時計を見てみる。8時ちょうどである。


「やべえええ。遅刻する!」


シロがやれやれという目で見てくる。

元はと言えば謎の姿で出たお前のせいだからな!


すぐに制服に着替えて登校の準備をする。


「行ってきます!」


着替えが終わり、ご飯も食べずに登校する。

しかし、その隣には何故かシロが着いてきている。その光景は誘拐しているようにも、変態にも見て取れた。兄妹に見えるような事を祈るばかりである。


「何でお前ついてきてんだよ。」


「え?なんでって面白そうだからにゃ。あ、大丈夫にゃ。補助ペットは関係者にしか見えないから。」


ほう。そういうものなのか。けれどもそういう問題じゃないような気もするんだが…


「え?てことは今俺独り言話している?」


「まぁ、周りから見たらそうなるかにゃ。」


あーどうりで信号待ちの時に視線が痛かったわけである。幼女に話し掛けて視線が痛かったと思っていたのがまさかの独り言だったとは…


そして、学校の目の前の交差点に差し掛かった時である。


「どいて!どいてどいてどいて〜!」


あれ?これは何かのデジャヴかな?


そう思った時にはもう遅かった。

脇腹に強烈な重みを感じて吹っ飛ばされた。

俺は自転車にまたひかれた。


「ごめんなさい!ごめんなさい!て、あなたは小鳥遊 瞬!また私のパンツが目的で…」


今日も妄想豊かな双葉ちゃんである。


「だから、パンツが見たいだけで自転車に轢かれるアホはいねえよ…」


まだ、呼吸が上手くできないので悶えながらも反論をする。


しかし、俺が仰向けになりその上辺りに双葉がいるという大勢が大勢なだけに。

やはりスカートの奥の布はしっかりと見えてしまう。


(今日はピンクか…)

そんな事を思った直後。

双葉に顔面を踏まれた。


「いたい!いたいよ!なんで!?why!?」


「パンツ見ましたよね!見ましたよね!責任とってください!」


こいつはエスパーか何かなのであろうか。まぁ確かにパンツは見たけど…いや、見たというよりも見えたが正しいような気もする。事故である。そう事故。


ようやく立てるようになる。


「責任ってなんだよ。責任て。」


「わからないですけど、いずれとらせます。」


(わからないのかよ…)


ふと、双葉の視線がきになった。双葉は俺の足元…つまりシロを見ているような気がした。


「それじゃあ遅刻してしまうので、私はこれで。」


そんなことを気にしていると双葉は行ってしまった。

関係者しかシロの事は見えないと言うし気のせいなのであろうか。


時刻を確認する8時20分と朝礼まで10分もある。遅刻するといけないので、学校に向けてまた歩を進めた。

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