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グロウイング•トレイン  作者: とけい
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基の一歩

ジリリリリッ!!という大きなベルと共に、発車のアナウンスがながれる。

僕は今日からこの「グロウイング•トレイン」で約一年間、世界を見て回る。いままで自分の住む国…まして町以外のところに足を踏み入れたことなんて無かった。今、こころに大きな期待と少しの不安がぐるぐるしながら待っている。

─────そろそろ出発だ。





かつてこの世界は、地層に埋まっている石炭や石油などを燃やし、エネルギーに変換して生きていた。

その後、様々な研究が進み200年ほど経った時、

ある会社「プロフトム」がそれを発明した。


それは、「エネリクル」と呼ばれた。それ一つで莫大なエネルギーを生み出し放出し、それをあらゆる力に変えてものを動かすというものだ。それに加え、一定時間放置しておくと大気に放出されているエネルギーを取り込み貯めておける。


プロフトム社は、内部の構造などをいっさい公表せず、その独自の製品だけを世界各地に広めた。他の各会社は、それに対抗すべく新たな研究をする所、技術を獲得しようとプロフトム社の傘下に加わろうとする所と二極化し、世界経済が半分に分かれた。 


プロフトム社に対抗しようとした各社は、本来進むはずだった風力、水力を利用するエネルギー生成の研究を進め、「エネリクル」には劣るが生活などには十分なエネルギーを生成できるようになった。


一方プロフトム社は、傘下に加わった会社達と共に「エネリクル」を使用したエネルギー循環システムが整った世界を作ろうと、大量生産の方法を確立させた。


これにより対抗しようとした会社は全滅。

「エネリクル」が各地に広まり、現在では一人一つ持つのが当たり前、という世界になった。



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