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夢から覚めたら異世界でした  作者: 東条 太郎
第一章 異世界到着編
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第十五話 銀行を利用したよ

 ギルド長の部屋をを出てから、俺は真っ先に受付に向かった。

 一度、ここまで来ているので、迷わずに受け付けに行くことが出来た。

 

 「すいませーん。先ほど受け取れなかった依頼の報酬を取りに来ましたー」

 

 ハーイと、元気よく声を上げながら一人の受付嬢さんがこちらへやってくる。

 やってきたのは、先ほどまでギルド長室にいたエンデさんだった。

 あれ?

 なんで、エンデさんと俺のタイムラグが数秒なんだ?

 というか、今さっき奥のほうで休んでいなかったか?

 最低でも、1分くらい俺のほうが早く部屋を出たはずなのに。(廊下でも、ギルド長との口論は聞こえていた)

 そうか、このギルドに通っている経験が違いすぎるんだ。そりゃあ受け付けとして働いているエンデさんと、冒険者としてここにいる俺とじゃあ、経験が雲泥の差だ。うん、きっと経験の差なんだ。そうであって欲しい。


 「報酬のお受け取りですね。それでは、貴方様がお受けになられた依頼はホワイトワイバーン2頭の討伐ですので報酬額は20,000,000Gですね。それではこれが報酬になります」


 彼女はそういいながら、受付台の下から20枚の紙を出した。

 前も思ったけど、こんなところに粗末に保管していていいのかね?

 今回の依頼の報酬が、20,000,000Gだから、20枚出されたあの紙一枚の価値は1,000,000Gかぁ…

 ん?

 1,000,000G?

 大金じゃぁねぇか。

 さらにあんな扱いでいいのか?と思いたくなる。


 「今回は、かなり纏まったお金になりますので、あちらの銀行のほうで預けてきてくださいね」

 「はい、わかりました」


 エンデさんは、彼女から見て右奥のほうを指差しながら言ってきた。

 俺は、銀行にお金を預けるべく立ち上がった。  ※そんなたいそうな事ではありません



 「すいませーん。お金を預けに来ましたぁ」


 ハイよーと、こちらもまた元気よく奥から、女性が一人出てきた。

 うん、なんと言おうか。そこらへんにおりそうな優しそうな顔をした、丸い体格のまさにおばさんという人がでてきた。

 もちろん声には出していないよ。


 「いらっしゃい」

 

 すると、おや?という顔をする。

 なにかあったのだろうか?


 「はじめてみる顔だね。ここを使うのははじめてかい?」

 「えぇ、初めてなんです。いつもは依頼をこなしたら、自動的にここかは分かりませんけど、預けられているみたいですから」

 「そうかい、ここの説明はいるかい?」

 「お願いします」

 「そうだねぇ、まずは、ここは銀行というところだ。銀行では、自分のお金を預けることが出来るんだよ。現金でも、あんたもってる金券でもお金なら、ここで預けることが出来るんだよ。でも、あんた見たいに、冒険者なら現金を直接預けることはあまりないと思うね。小額の報酬なら自動的にここに預けられるからね。現金で預ける人たちは、大概が住人だね。まぁ、そこらへんはあんたには関係ないね。だから、必然的に冒険者がここを使う場合は、かなり危険な依頼をうけて成功させた上位ランクの冒険者ばっかりだね。だからかねぇ、ここを使う利用者が少なくてねぇ。少し寂しいんだよ」

 「っと、しんみりした雰囲気はあまり好きじゃないからね、早速あんたの始めての貯金と行こうじゃないか」


 なんだよ初めての貯金って。

 まるで、初めてのお使いみたいじゃないか。まぁ、そこらへんはどーでもいい。ちゃっちゃと済ませて、風呂に入りたい。


 「それじゃああんたの持ってる金券しておくれ。それと、ギルドカードもついでおくれ」


 俺は言われた通り持っていた20枚の金券と、ギルドカードを渡した。

 金券が淡く発光し、数字が浮かび上がってきた。

 全ての紙が発光し終わると、ギルドカードをなんかよく分からん機械に入れた。

 約5秒後、いれたギルドカードが出てきた。そのカードを俺に渡してきた。


 「これで、貯金は完了だよ。あとで、いや、別今でもいいけどギルドカードを確認しといておくれ。しっかりと今の預金額が書かれているはずだからね」

 「ありがとうございました。また機会があったら、お会いできるといいですね」

 「そうかいそうかいそりゃうれしいね。あぁ、そうそう私の名前はレニーだよ。出来れば覚えといておくれ」

 「はい、分かりました。僕の名前はレックスです。ありがとうございました」


 そう言った後、言われたとおり俺はギルドカードを確認した。

 今の本当のステータスも一応知っておきたかったため、一度虚無幻想を解く。


 

 名前 レックス   16歳


 ランク D


 ステータス

 筋力  SS

 防御  SS

 体力  S

 魔力  S

 精神  A

 敏捷  S

 運   A  


 称号

 スキルマスター、転生者、戦闘狂(バトルジャンキー)


 装備

 武器  黒の大剣

 防具  風の服

     鋼鉄の籠手

     山登りの靴


 預金  20,000,000G


 「……………」


 これ、他人ヒトに見せれねー!!

 スキルマスターは、《マジックワールド》のときからあった。スキルを全て取得したときについてきたんだよな。これってかなり珍しいんだよな。てか、珍しすぎる。持ってる人俺以外いねーんじゃなえか?

 しかも、転生者って何だ?

 あぁ、そういや俺ってここに転生?してきたんだよなぁ。 これって何か特典ありなのか?

 ついでに戦闘狂バトルジャンキーかぁ……

 これをもってると、戦ってるとき稀にステータスの2~3段階アップする称号だったな。戦闘中にいきなり戦闘狂になるから、初めてこれが発動したときはビックリした。

 初めてこれがフレの前で発動したとき、近くにいたフレが、「あれ何?いきなりお前がよくわからんが、バーサーカーみたいになりだして、敵を殲滅し始めたけど、いつものおまえと全然違うからマジでビビッたんだけど」って言ってた。

 これ、今回の戦闘でも起きたのかな?

 戦闘狂化してるときの記憶どっかにぶっ飛んでるから、よく覚えてねーんだよな。

 でも、あれやってた頃とステータスはまったく変わってねぇ。よかったわ。

 でも、魔法使えないのに、魔力がSあってもなぁ。魔法使えないし、意味ないし。


 っと、久々に見たら(この世界では始めて)かなり、ヤバイ内容だったので、これを見せる人はかなり慎重に選ばなければならないなぁ~。

 クソ

 めんどくせぇ


 そろそろ、あの王女様も着替えが終わる頃だろうし、ちゃっちゃとここ(ギルド)の風呂場を借りて、この体に付いた汚れを落とすか。

 その後クリスを迎えに行って、さっさと王都へ向かって出発しますか。

 道具はまだまだ残ってるし、このままでもまぁ、大丈夫だろう。



最後までおよみいただきありがとうございます。

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