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転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた  作者: 季未


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35/72

35話

朝が来た。

俺はいつものように脳裏のカウンターを確認し、我が目を疑った。


[DP: 9350]


(前日比 +8000!?)


(はぁ!? い、一日で8000も増えてる!?)


すごい……! [N]コボルト・マイナーたちの[熟練採掘]が唸りを上げ、これまで見たこともないような希少な鉱石を次々と掘り当てて納品した結果だ。

さらに、[N]セージ・スライムの的確な指揮による仕分けがロスを極限まで減らしている。


(やっぱDP効率は何者にも勝る優先事項だな……! 投資して正解だった!)


だが喜んでばかりもいられない。これだけ効率が上がったということは、今の採掘エリア……安全圏の資源があっという間に枯渇するということでもある。

実際、セージ・スライムからは「近場の苔が減ってきた」的な感じの反応が届いているし、コボルトたちも「もっと奥を掘らせろ」とウズウズしているようだ。


(もう少し広いエリアに採取に向かいたい。そのためには探索部隊を強化して安全なエリアを広げる必要がある!)


俺は現在の探索部隊のステータスを確認する。

連日の激務と戦闘でいつの間にか全員がLv.10を超えていた。




♢   ♢   ♢


【現在の探索部隊】


部隊長

[N] ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.19)

全体指揮、前線維持。順調にレベルを上げている。だけどまだ進化は遠い感じがする……。


① 直属の精鋭ゴブリン(古株)

[UC] ゴブリン・ファイター A (Lv.16)

[UC] ゴブリン・ファイター B (Lv.15)


最初期からの古株。連携は完璧だが、[N]ランクの敵相手にはステータス不足を感じ始めている。


[UC] ゴブリン・スカウト (Lv.16)

偵察の要。Lvが高くなり、[隠密]の精度が上がっている。


② 重量級アタッカー(オーク)

[N] オーク (Lv.15)

キノコ発見者。[突進]の威力が上がり、頼れる壁役になっている。

[N] オーク (Lv.10)

新入りだったが、先輩オークを見習って順調に成長中。


対軍勢用戦力アント

[N] アント・ソルジャー A (Lv.11)

[N] アント・ソルジャー B (Lv.10)


[連携]スキルが高く、2体セットでの戦闘力はオークを超える。将来の[SR]進化枠。




♢   ♢   ♢




(いつの間にか全員がLv10以上になってるな……)


特に古株のゴブリン3匹とキノコを見つけた先輩オークの成長が著しい。

オークは[N]ランクのままでも十分強いが、[UC]のゴブリンたちは森の奥の[N]ランク魔物相手だとステータス不足が否めなくなってきている。


(さて……どうするかな?)


取り合えずゴブリンから進化させてみるか。

[N] ヒーロー・ゴブリン・コマンダーを支える三匹の古参の部下を進化させ、指揮系統を盤石にするべきだ。


俺は彼らの進化先を確認した。




♢   ♢   ♢


【[UC] ゴブリン・ファイターの進化先】


[N] ホブゴブリン・ファイター

進化タイプ: 戦闘特化

概要: [UC]ファイターの上位種。体格が向上し、より高度な戦闘技術([ソードマスタリー]など)の素養を得る。攻守のバランスが良い前衛。


[N] ゴブリン・バーサーカー

進化タイプ: 火力特化

概要: 防御を捨て、攻撃力と速度に特化した狂戦士。HPはさほど伸びないが、[STR](筋力)と[AGI](敏捷)が爆発的に上昇し、[バーサーク](防御↓攻撃↑)スキルを習得する。


♢   ♢   ♢


【[UC] ゴブリン・スカウト の進化先】


[N] ゴブリン・アサシン

進化タイプ: 暗殺特化

概要: [隠密]と[ダガー]の技術を極め、[サイレントキル]や[ポイズンダガー](短剣への毒付与)などを習得する暗殺者。単体火力に優れる。


[N] ゴブリン・レンジャー

進化タイプ: 偵察・罠特化

概要: [簡易トラップ](コボルトとは別系統)や[弓]の扱いを習得する。遠距離からの支援や妨害を得意とする斥候。


♢   ♢   ♢




(うーむ、どちらも魅力的だ。進化に必要なDPはどっちも1000か……)


3匹進化させれば3000 DP。今の財力なら余裕だ。問題は組み合わせだ。


ファイターの進化先は……


ホブゴブリン: 安定感がある。コマンダーを守る親衛隊としての役割ならこっちか。

バーサーカー: 火力は高いが死にやすい。だけどリナ……ヒーラーがいる今なら運用可能か?


スカウトの進化先は……


アサシン: 厄介な魔法使いや指揮官を消すのに特化している。

レンジャー: 弓を使えるようになるのが大きい。現状、ウチの部隊には遠距離攻撃手段が殆どない。飛行する敵や遠くの敵を釣るのに役立つかもしれない。それに偵察は探索においてかなり役に立つ……。


(よく考えよう。コマンダーの指揮下で、最も輝く構成はどれだ?)


[N]ゴブリン・バーサーカーの爆発的な火力は魅力的だが、今の探索部隊にはオークという優秀な壁役がいるし……コマンダーを守り戦線を維持する安定した「兵士」が必要だ。

俺は決断した。


(よし、まずはファイター2体を[N]ホブゴブリンにしよう)


防御を捨てた特攻野郎ばかりでは不測の事態に脆い。

それに「ホブゴブリン」という上位種がどんな姿になるのか見てみたいという欲求もある。


(2体を[N]ホブゴブリンに進化! 2000 DP消費!)


俺は【魔物管理メニュー】から、古株の[UC]ゴブリン・ファイターAとBを選択し、進化を実行した。


DP残高 9350 → 7350!


1階の大広間[N]闘技場への回廊。

出撃準備を整えていたコマンダーの傍らで、二匹のゴブリン・ファイターが眩い進化の光に包まれた。


「ギィィィ……グルァァッ!!」


光の中で彼らのシルエットが劇的に変化していく。

子供のような背丈だったゴブリンの体がぐんぐんと伸び筋肉が膨張する。猫背気味だった姿勢が矯正され、人間と変わらない……いや、それ以上に頑強な戦士の体躯へと作り変えられていく。

装備していた粗末な革鎧とショートソードも光に溶け、より堅牢なチェインメイルとロングソードへと再構築された。


光が収まった時、そこに立っていたのは堂々たる体躯の重戦士たちだった。


(おぉ……!? 凄い強そうだ!)


緑色の肌は深みを増し、顔つきも凶悪さより戦士としての精悍さが勝っている。

俺は生まれ変わった彼らのステータスを脳裏に表示させた。




♢   ♢   ♢


名前: ホブゴブリン・ファイター

レアリティ: [N] ノーマルレア (進化種)

種別: 重戦士・戦闘用魔物


Lv: 16 HP: 180/180 | MP: 20/20

STR (筋力): 24

VIT (体力): 22

AGI (敏捷): 14

INT (知力): 10


特技

[ロングソード (Lv.1)]: リーチと威力に優れた長剣を扱う。[UC]時代より技術が向上している。

[シールドバッシュ (Lv.1)]: 盾を使った打撃技。敵を怯ませ、体勢を崩す。

[連携 (Lv.3)]: 長年の経験により、味方との連携精度が極めて高い。

[戦士の誇り (Lv.1)]: (パッシブ)HPが減少しても戦闘能力が低下しにくい。


進化先

[R] ホブゴブリン・チャンピオン: 数多の戦場を生き抜いた歴戦の勇者。個人の戦闘能力が極限まで高まり、[達人]の領域に踏み込む。

[R] オーガ: (突然変異)ゴブリンの枠を超えて巨人の血が目覚める。知性は低下するが、圧倒的な巨体と怪力を得る。


♢   ♢   ♢




(強い! ステータスが倍近く跳ね上がってる!)


HP 180にSTR 24。これなら[N]オークとも正面から殴り合えっても勝てる!やはり進化した奴は強い……!?

[N]コマンダーの脇を固める近衛兵として、これ以上ない頼もしさだ。


「グルァ!(良い面構えだ!)」


コマンダーもたくましく成長したかつての部下たちの肩を叩き満足げに頷いている。

ホブゴブリンたちも、自分たちの新しい力に興奮しつつも、規律正しく敬礼を返した。


(よし、前衛はこれで完璧だ)


俺は視線を残る最後の一匹……[UC]ゴブリン・スカウト(Lv.16)に向けた。


(次はお前だ。アサシンか、レンジャーか……)


[N]ゴブリン・アサシンの暗殺能力も捨てがたいが未知の森を探索する現状において最も必要なのは「情報」と「安全」だ。

遠くから敵を発見し弓で釣り出し罠で動きを封じる。脳筋気味な探索部隊の穴を完璧に埋めてくれるはずだ。


(よし、レンジャーにしよう!レンジャーに進化! 1000 DP消費!)


俺は[UC]ゴブリン・スカウト(Lv.16)を選択し実行した。


DP残高 7350 → 6350!


光がスカウトを包み込む。

それはホブゴブリンの時のような重厚な光ではなく、風のように軽やかで森の木漏れ日のような緑色の輝きだった。


「キィィィィ……ッ!」


光の中で小柄だったスカウトの体が引き締まっていく。 ボロボロの布切れだった腰巻きは森の風景に溶け込むような色合いへと変化。

背中には矢筒と短弓、腰には機能的な道具入れとダガーが備わっている。 最後に緑色のフード付きマントがふわりと肩を覆った。


「……」


光が収まると、そこには物語に出てくるエルフの狩人のような……いや、ゴブリンとは思えないほど洗練された立ち姿の斥候がいた。


(おぉ……!? なんかスタイリッシュだ!)


フードの奥から覗く瞳は鋭く知性を宿している。

今まで「キィキィ」と鳴くだけだったのが今は無言で弓の弦を弾き、コンディションを確かめる職人のような仕草を見せた。


俺は生まれ変わった彼のステータスを脳裏に表示させた。




♢   ♢   ♢


名前: ゴブリン・レンジャー

レアリティ: [N] ノーマルレア (進化種)

種別: 偵察・遠距離・工作用魔物


Lv: 16 HP: 130/130 | MP: 40/40

STR (筋力): 18

VIT (体力): 15

AGI (敏捷): 28

INT (知力): 16


特技

[ショートボウ (Lv.1)]: 短弓による射撃攻撃。中距離からの支援や敵の釣り出しが可能。

[罠設置・解除 (Lv.1)]: 野外での[トラバサミ]や[落とし穴]などの設置に加え、敵の罠を見抜いて解除する能力を持つ。

[ホークアイ (Lv.1)]: 視力が強化され、遠くの敵や隠れた敵を発見しやすくなる。命中率も向上する。

[隠密 (Lv.2)]: 気配を消し、周囲の環境に溶け込む技術。


進化先

[R] ゴブリン・スナイパー: 進化タイプ: 遠距離特化 概要: [ロングボウ]や[クロスボウ]を操る狙撃手。[狙撃]スキルを習得し、射程外から一方的に敵を仕留める。

[R] シャドウ・ストーカー: 進化タイプ: 隠密・追跡 概要: 影に潜み、どこまでも獲物を追い詰める追跡者。[暗殺]スキルも習得し、より攻撃的な隠密行動が可能になる。


♢   ♢   ♢




(AGI 28! 速い!)


弓が使えるようになったのは本当に大きい。 これで空を飛ぶ敵や、遠くの敵に対しても手出しができるようになった。

[ホブゴブリン]たちが前線を支え、[オーク]が壁になり、[レンジャー]が状況をコントロールして、[コマンダー]が指揮を執る。


(これが新生・探索部隊だ!)


俺は1階の大広間で出撃を待つ明らかに質が変わった精鋭たちを見渡した。


「オークも進化できるけど……とりあえずはこのまま探索に出してみよう!」




♢   ♢   ♢


[現在の拠点状況]

拠点名: (未設定・円形の塔)

階層: 6階建て

DP: 6350

訪問者: 1リナ

召喚中:

探索部隊長: [N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー (Lv.19)

(探索部隊詳細: [N]ホブゴブリン・ファイターx2 (Lv.16), [N]ゴブリン・レンジャーx1 (Lv.16), [N]オーク(Lv.15), [N]オーク(Lv.10), [N]アント・ソルジャーx2 (Lv.11/10)

防衛部隊長: [N]スケルトン・ガーディアン (Lv.13)

狩猟部隊長: [R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフ (Lv.15)

偵察部隊長: [N]ヴァンパイアバット (Lv.8)

(他、[N][UC][C]ランク多数)

侵入者: なし

その他: 古株ゴブリン3体が[N]ランクへ進化。探索部隊の戦力が大幅向上。


♢   ♢   ♢

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