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転生したら『塔』の主になった。ポイントでガチャ回してフロア増やしたら、いつの間にか世界最強のダンジョンになってた  作者: 季未


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22話

拠点は静けさを取り戻していた。

生き残った[C]ゴブリンや[UC]コボルトたちが、仲間たちの死骸や人間の血痕をスライムたちと一緒に掃除している。


リナは一階に降りて負傷者たちの治療に当たっていた。


「……よし、もう大丈夫だよ」


リナの小さな手がエメラルドグリーンの光を放つ。 [治癒能力(低級)]の光が、侵入者との戦闘で傷を負った[N]アシッド・センチピードの甲殻の傷をゆっくりと癒していく。

森から帰還した[N]ダイアウルフと[N]シャドウウルフも、別動の冒険者つけられた矢傷や打撲をリナに癒してもらっている。

ヒーロー・ゴブリンファイターや[N]オークも、リナの治療を静かに受けていた。


「グルル……」


あれほど凶暴な[N]ランクの魔物たちがリナの治療の前では、巨大なペットのように大人しくしている。

魔物たちも傷を癒してくれるリナには懐いているようで、彼女を大切に扱っているのが分かる。

リナ自身も外見は恐ろしい魔物だが、自分を守ってくれた存在としてみんなを大切に想っているらしい。


(よかった。なんとか慣れてくれたみたいだ……)


俺はその光景に安堵しつつ思考を巡らせる。


(侵入者撃退ボーナスでDPは4900まで回復した。主力魔物のレベルも一気に上がった)


だが被害も甚大だ。1階の防衛戦力は半壊し、偵察部隊に至っては壊滅してしまった……。

盗賊は逃げた。でも必ず人間はまた来るだろう……死者を出してしまったからだ。

失った戦力を補充してもっと盤石の態勢にしないと、次はリナも俺も危ない。


その為には……ガチャと進化だ。


(DPは潤沢にある。偵察部隊をガチャで補充するのも急務だが……)


俺はリナの治療が終わったヒーロー・ゴブリンファイターに意識を向けた。


(戦闘ボーナスでお前はLv.15になった。まずお前の進化を先にしよう)


俺は数多の戦闘を生き残りLv.15に到達した俺の最初の仲間[UC]ヒーロー・ゴブリンファイターを進化させることを決断した。

この拠点の頂点に立つべきは彼だ。


俺は脳裏の【魔物管理メニュー】を開き[UC]ヒーロー・ゴブリンファイター (Lv.15) を選択した。

ステータスウィンドウに[N]ランクへの進化先が淡く点滅して表示される。


(よし……! 条件はクリアしてるっぽい!)


問題はどちらを選ぶかだ。




♢   ♢   ♢


【[UC]ヒーロー・ゴブリンファイター (Lv.15) の進化先】


[N] ヒーロー・ホブゴブリン・ファイター

DP消費: 1000 DP

条件: Lv. 15 以上

概要: [UC]ファイターの上位種。戦闘能力が純粋に向上し体格が向上。より高度な戦闘技術の素養を得る。


[N] ヒーロー・ゴブリン・コマンダー

DP消費: 1000 DP

条件: Lv. 15 以上 、[リーダーシップ] Lv.3

概要: [UC]ファイターの亜種。指揮特化。[リーダーシップ]スキルがさらに強化され、より広範囲・多数の魔物を統率可能になる。


♢   ♢   ♢




(悩むな……)


俺は二つの選択肢を睨みつけた。


([ヒーロー・ホブゴブリン・ファイター]は純粋な戦闘力の強化。[N]オークや狂戦士ダインのような強敵とタイマンを張るならこちらが有利だろう。エースとしての「個」の力を極めるルートだ)


(だが[ヒーロー・ゴブリン・コマンダー]も捨てがたい……)


俺は1階で再編されつつある魔物たちを思う。 [N]ダイアウルフは、最初はヒーロー([UC]ランク)の指揮下に入るのを拒否した 。

[N]オークもINT 3ゆえに[リーダーシップ]がどこまで通じるか怪しい。 拠点の魔物が[N]ランク主体になっていく今後[UC]ヒーローの[リーダーシップ Lv.3]では、統率に限界が来るかもしれない。


([コマンダー]に進化すれば[N]ランクの魔物たちを統率し、連携させられるようになるかもしれない)


俺は決断した。


(進化しろ、俺の最初にして最強の部下! [N] ヒーロー・ゴブリン・コマンダーに!)


俺は脳裏の【魔物管理メニュー】を開き、DPを1000消費した。


DP4900 → 3900!


2階で控えていた[UC]ヒーロー・ゴブリンファイターの体が、まばゆい光に包まれる。

[N]オークを召喚した時や[N]ガーディアンに進化した時とも違う白銀の光だった。


「グルル……グオォォォッ!」


ファイターの体が筋肉が盛り上がるというよりは、より強靭に引き締まっていく。佇まいはただの戦士ではなく歴戦の指揮官のそれだった。

目付きは[C]コモン時代の凶暴さではなく、部隊の全てを見通すかのような鋭い理性の光に変わっていた。

手にしていた[アイアンソード]も光に溶け、より洗練された指揮刀のような[コマンダーブレード]へと変貌する。

光が収まった時そこに立っていたのは、[N]ランクの魔物たちすら統べるであろう俺の「右腕」だった。


(これが……[N] ヒーロー・ゴブリン・コマンダー!)


俺は進化したエースの新たなステータスを脳裏に表示させた。




♢   ♢   ♢


名前: ヒーロー・ゴブリン・コマンダー

レアリティ: [N] ノーマルレア (ヒーロー指定・進化種)

種別: 指揮・戦闘用魔物ヒーロー

Lv: 15 HP: 220/220 | MP: 80/80

STR (筋力): 30

VIT (体力): 28

AGI (敏捷): 22

INT (知力): 25


特技

[コマンダーブレード (Lv.1)]: 指揮と戦闘を両立するために進化した剣。

[大指揮 (Lv.1)]: [リーダーシップ]の上位スキル。より広範囲の[N]ランク以下の魔物を統率し、[連携]させることが可能になる。

[戦術鼓舞 (Lv.1)]: [鼓舞]の上位スキル。MPを消費し、配下部隊のAGI(敏捷)とINT(知力)を一時的に引き上げる。


特殊能力

[視点共有]: (ヒーロー専用)コアとの視界・聴覚の共有が可能。

[英雄]: (ヒーロー専用)いくらHPが減っても士気が衰えない。

[Nランク統率 (パッシブ)]: (常時発動)[N]ランクの魔物に対して、[大指揮]の効果が強制的に適用される。


進化先

[R] ヒーロー・ゴブリン・ジェネラル

進化タイプ: 大軍指揮

概要: [大指揮]が[軍団指揮]に進化し、統率可能数が大幅に増加する。[R]ランク魔物への指揮権も獲得し、複数の部隊を同時に運用する「戦術」の実行が可能になる。


[R] ヒーロー・ゴブリン・ウォーロード

進化タイプ: 個武・指揮両立

概要: [コマンダーブレード]の技術が極まり、個人の戦闘力が[R]ランクとして飛躍的に向上する。[大指揮]の範囲は狭まるが、自らが先陣を切ることで部隊のSTR(筋力)をブーストする。


♢   ♢   ♢




([N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダー……!Lv.15でINT 25、STR 30か!とんでもない強さだ!やっぱり[N]ランクに進化させて、更にヒーロー種だからか ?)


コマンダーのステータスに戦慄する。 他の魔物も進化させたいところだが……[N]ダイアウルフ や[N]ガーディアンを[R]ランクにするのは、さらに大量のDPが必要だろう。

それよりも、侵入者との戦闘で壊滅した偵察部隊と、半壊した1階の防衛戦力の補充が先決だ 。

だけどDPはいざという時に残しておきたい。さっきのように戦闘中に[N]ランクを緊急召喚する事態もあり得る。


脳裏のリストを確認してみよう……。




♢   ♢   ♢


【生成リスト:召喚ガチャ


一般魔物ガチャ([C]コモン) …… 5 DP

下級魔物ガチャ([UC]アンコモン) …… 50 DP

中級魔物ガチャ([N]ノーマル) …… 500 DP

コモン装備ガチャ …… 30 DP

アンコモン装備ガチャ……300 DP (NEW!)


♢   ♢   ♢




(なんか[アンコモン装備ガチャ]というのが増えているな…… [コモン]の10倍 か。強力そうだが、今は装備より頭数だ)



残りDPは3900 。

どうするか──。

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