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闘鬼~転生先は寿命以外で死なない種族、戦闘からは逃れられません(泣)~  作者: komofy
第4章入園直前編

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第560話消化による防波堤

「ん、普段直接噛みついても何も言わないのに、なぜ?」


「ヒキイモとレインボーカウの成分が直接血液の中に入ってきたら危険な予感がしたんだよね」


「ん、そういえばそうだった。

胃の中で消化されずにそのまま血液の中に入ると、影響がダイレクトにその場所に現れるから、爆散するか、干からびるかも」


「うん、やっぱりそうだよね」


エトゥが噛みつくのが汚いという話をしているわけではない。

まあ、実際に今ウィリィンが腕に刺した注射器に比べれば汚いのだろうが、まあ、そんなので体調に影響が出るほどウィリィンというか種族的に甘い身体の作りはしていないし、エトゥも人から栄養を摂取することで生活している以上は快適なやり取りができるように弁えてはいるようだ。

そして、肝心のウィリィンが避けたかった事象であるが、消化のプロセスを挟むことでレインボーカウ及びヒキイモの成分は分解されて、身体全体に行き渡る様に調整して送り込まれる。

まあ、このプロセスを挟んだとしても、強烈すぎる成分はその仕組みを乗り越えてくるため、意味を成さないのだが、それでも、血液に流れる栄養の量を均一に保つ作用が働くわけだ。

それに対し、その工程を挟まず、直接血液へと流れ込んだ場合、その成分は急速にその患部に広がる。

急激に吸収されると少量であっても症状がその場所に色濃く出てしまうため、それを避けたいという話であった。

そうこうしているうちに二人は無事に食べ終え、十分に満足した。


「ふう、あとは、片付けかな。

食器とか、調理器具を綺麗にしないと」


「ん、手分けしてやる」


「そろそろ準備が片付けも終了し始めた人がいるので、アナウンスしますね。

今していることを続けたままでいいので、お話を聞いてくださいね。

食べ終わって、片付けも完了したら、私のチェックを受けて、完了した人から教室へ転移させていきます。

このまま各自解散の流れになるので、先に挨拶だけ済ませて置きますね。

皆さん、今日は1日お疲れさまでした」


「おつかれさまー」


「また明日―」


「明日は桜血祭だよ?」


「そうだったー」


ミラナの挨拶が終わり、各自食事や、片付けを行っていく。

ウィリィンは食器を全て空中に生み出した水球に入れて、洗剤を入れて、水流を生み出してまとめて洗っていく。

エトゥは食材を加工する際に発生したゴミや、揚げ物をする際に使用した油の処理をしつつ、ウィリィンが洗い終わり、乾燥させた食器類を受け取り、既定の場所へと戻している。


「これで全部?」


「ん、終わり。

ミラナ教授呼んでくる」


「それには及びませんよ。

はい、お二人とも、美味しいカレーが作れましたね。

片付けも完璧です、教室に戻っていただいて大丈夫ですよ」


「ありがとうございました」


「ん、なかなか使えないような食材沢山使えて、美味しいカレーを食べられた。

逆にお金がかかり過ぎじゃないか心配」


「ふふふ。

楽しめたようでなによりです。

今回については食べきれる範疇であれば無制限に使っていいことになっていますから、気にしなくて大丈夫ですよ。

ここにある食材は基本的に寄付されたものになりますから、それほど学園のお財布にダメージがあるわけではないのです。

ただ、今日のような食材を実際に揃えようとすると凄いお金がかかるのは事実なので、その時はお財布としっかり相談してから作ってくださいね」


あの倉庫及び冷蔵庫の中にあった食品たちは基本的に学園に対しての寄付品である。

それらの食品はこういった形で学生の授業等に活用される決まりとなっているようだ。


「は、はい」


「ん、まあ、機会があれば気を付ける」


まあ、ここまで高いと言われると今回のような機会でなければ使うことは無いだろう。

それに、この味が忘れられなくなったり、普段の食事に満足できなくなっても日常生活に支障が出る。


「ふふふ、そうですね。

ただ、美味しい食事を取るというのも人生の楽しみ方の一つですよ。

やり過ぎは勿論良くないですが、今回の授業を通して料理に少しでも興味を持っていただけたら嬉しいですね。

では」


ウィリィン達の足元に魔法陣が現れ、教室へと転送された。


「ふう、共通の授業はこういった感じで戦闘をしない場合もあるのか」


「ん、あくまでクラスの交流を図るのが目的だと思う。

単純な戦闘訓練なら2限目のようにすればいい」


「まあ、その方が効率的だよね。

それだと友好関係が広まりにくいからこその授業って感じかな」


特にウィリィンレベルになると同級生の中に同レベルの力を持った人はネオモぐらいしかいない。

集団の実技の授業を行う場合、どうしても何かしらハンデを設けるか、他の子達のレベルを無理やり上げるのは厳しいのでウィリィン達のレベルを下げてやる必要がある。

学園の方針として、学生一人一人の力量を最大限に発揮できるような授業を展開しているため、そのような授業スタイルをするぐらいであれば、戦闘は戦闘、同級生との交流は同級生との交流という形で分けてしまった方が良い。


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