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闘鬼~転生先は寿命以外で死なない種族、戦闘からは逃れられません(泣)~  作者: komofy
第一章誕生~乳児編

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第49話レインボーカウ

「服毒した人には悪影響はないし、無味無臭だ。触った人を痺れさせるのも効力は既に終わっている。

痺れも5分もすればなくなる。

さて、ウィドにはレインボーカウのステーキを食わせてやろう。

うまいぞ?」


虚空からブロックの生肉を取り出し、火であぶり始める。


「いやー、現地で食ってきたからいいかなあって」


「遠慮するな、店で売っているような一般向けのやつではなく、暴食の街の住人向けのブランドものだからな」


「いや、なんでそんなもの持ってるし!?」


暴食の街には一般的に考えられないぐらいの大食漢の人も多く、それ向けに品種改良、つまり保有しているカロリーが高まる、満腹感が増すように品種改良されたのがそれである。


そうこうしているうちにウィリィンは再生し、フェアは元の体型に戻った。


「ひどい目にあった・・・」


「ほんと、ほんとー」


2人とも怒り心頭である。


「二人ともあまり近づかない方がいいわよ、空調は調整してるけど、煙を吸い込まないように。これでも太るから」


さっきと同じ目には遭いたくないので言われた通り少し離れる。


「さてできたぞ、よし、私が自ら食わせてやろう」


鎖で雁字搦めに拘束されたウィドは突き刺した一口サイズにカットされた肉を拒否しようとするが、ルリウィンが無理やり口をこじ開け、食べさせる。


「!?!?!?!?」


ウィドの顔が恐ろしい勢いで変化する。


「どうだ?うまいだろう?ほれ、もう一個だ」


ウィドは飢えたような顔と誘惑を振り切ろうとする顔を交互にするが、

顔の真ん前に突き出され、匂いにやられ、食らいついてしまう。


「これ、美味しすぎて理性がおかしくなるやつか、

ウィド兄はああみえて結構鍛えているから耐性あるはずなんだけど、

それを肉の味だけで貫通するってことは思った以上にヤバめの食べ物ですな…」


そしてあっという間にウィドは完食し、


「!?!?!?!?」


とんでもないボールのように太った。太りすぎて手足や、顔が脂肪で埋もれてしまっている。


「こやつはこの状態で一日屋外に放置しておこう。

アウィリィ、迷惑をかけたな」


「私は普通に美味しくヨーグルト頂いただけだから大丈夫よ。

ウィリィン、フェアは人から食べ物を受け取る時は気を付けるのよ?」


「「はーい」」


食後にそんなイベントもあったものの、フェアの長期休み最後の日は無事に終了するのだった。



そして、次の日


「今日から身体能力の向上を目的とした二つの鍛錬を開始する。

これはお主の戦略を大きく底上げしてくれることだろう」


「はい、頑張ります」


「良い返事だ。では一つ目、広場に作成したアスレチックを攻略してもらう。

私たち監修の元、フェアが作ってくれたので、良かった点、悪かった点があれば伝えてやると喜ぶぞ」


「このアスレチックの目的は基礎身体能力の向上と瞬発力、バランス感覚の強化ね、

色々仕掛けをかいくぐりながら、なるべく速くゴールにたどり着けるようにしてもらうわ」


「2つめは私たちとの肉弾戦の練習だ。

重心などの体の構造、攻撃のベクトルの逸らし方など基礎的な内容を教えてそれを実戦として行う形で定着させる」


「また、身体が小さくて、力も出しにくいから、相手の力を利用したり、なるべく少ない力で攻撃を受け流すのがメインとなるわ」


「よろしくお願いします」


「では、早速アスレチックに挑戦してもらう。

ルールは簡単でステージ、ギミック破壊目的での魔法の使用を禁止とする。

基本的に魔法は移動と防御にのみ使用しろ。

アウト判定は我々が行うが、アウトの場合、こちらから魔法を飛ばす。

ちなみに当たると死ぬレベルの攻撃で、違反回数が増えればその分、数、避けにくさも上がるぞ。

また、地中を含めた指定された範囲の外に出る行為も禁止だ。

また、制限時間を設ける意味でスタート地点から徐々にアウト判定のラインが迫ってくるので追いつかれないように。

これは一発アウトで、まあ、出たら死ぬと思っておくといい」


「ちなみに最初の方は簡単だけど後半どんどん難しくなるのと、

当分はクリアできるようにできていないから、毎日何回かは死ぬと思ってね」


「は、はい分かりました」


事実上の死が確約されたのだが、グッとこらえ、気持ちを持ち直す。

ルリウィンにスタート地点まで案内される。


「では、準備ができたら初めて良いぞ。

そのスタートラインを越えると自動的に開始するのでな」


「では、行きます」


最初の方は罠など咄嗟に判断が必要なものはなく、単純に走るものや、よじ登ったり、飛び降りたり飛び移ったりとパルクールに近しいものをこなしていく。

ただ、悲しいかな如何せんまだ手足が短く、一生懸命動かしたつもりでも、思った以上に進まない。

ちなみに魔法の類はスタートラインを越えた時点で妨害されており、一切の使用が出来なくなっている。


(ぜぇぜぇ、ぜ、全然進まないし、壁は高すぎだし、飛び移り先もかなりギリギリ...)


あっという間に体力が無くなっていき、足場に飛び移り損ね、


(あっ...)


落下し、範囲外に出たことでアウトとなり、爆散した。


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