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闘鬼~転生先は寿命以外で死なない種族、戦闘からは逃れられません(泣)~  作者: komofy
第4章入園直前編

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第384話そういえば、約束してた

「んー。

お、朝だー。

ウィリィンおはよー」


「フェア姉おはよう」


隣のハンモックで寝ていたフェアが起きて挨拶してきて、ウィリィンも挨拶を返す。

そして、少し伸びをして身体を覚醒させていると良い香りが漂ってくる。


「お、二人とも起きたか。

朝食にするぞ、これを食べたら帰るのでな」


「「はーい」」


2人はハンモックから降りて朝食の準備を手伝う。

朝食はウインナーに目玉焼き、サラダにフレンチトーストのようだ。


「二人ともおはよう。

よく眠れたかしら?」


「はい、ぐっすり眠れました」


「ばっちりー」


フライパンを握っていたアウィリィが手伝いにきた二人に挨拶をし、二人も挨拶を返す。

そして朝食の準備が終り、全員が席につく。


「さて、先ほど宣言したとおり、これを食べ終わればここを片付けて館へと戻るわけだが、ウィリィン楽しめたか?」


「はい、1日一杯楽しめましたし、のんびりすることが出来ました」


「私も楽しかったー」


「ふむ、こちらも催したかいがあったというものだ」


「そうね、頻繁には難しいかもしれないけれど、またいつかやりましょう」


「では、いただくとしようか」


「「わーい」」


例のごとく、朝食も絶賛であった。

目玉焼きは程よく半熟になっており、濃厚な黄身の味わいが口の中でとろけ、ウインナーはかじった瞬間に中から肉汁がこれでもかとあふれ出てくる。

フレンチトーストには蜂蜜とバニラアイスが乗っており、トーストは熱々でアイスはひんやりとしており、それぞれの素材の甘さがミックスして口の中に広がる為、凄まじく美味しい。


「美味しい」


「今日も一日頑張れそうな味―」


絶賛しながら食べ進め、あっという間に朝食を食べ終わった。


「さて、では、帰るとするかの」


ルリィウィンがあっという間に片づけを終えると、魔法陣を展開する。

ウィリィン達はその上へと歩みを進める。

準備が整うと、ルリィウィンは魔法陣を起動し、魔法陣が光始めると、景色が一瞬ぶれたかと思うと、館へと転移した。


「さて、ウィリィン、今日の鍛錬は普段通り実施するのでな、準備が出来たら中庭に来るように」


「私は今日、別件があるので、これでお別れかなー。

今日はとても楽しかったよー。

また、遊べる機会があったら呼んでねー」


「フェアちゃん、楽しんでもらえたみたいで良かったわ。

ウィリィンに付き合ってくれてありがとう」


「いえいえー、私もそれ以上に堪能させていただきましたからー。

じゃ、ウィリィン鍛錬頑張ってねー」


フェアは足早に去っていった。

ウィリィンは準備を整え、いつものように鍛錬へと向かうのであった。

アスレチック、組手と毎回の如く限界ギリギリを試すされるわけだが、今日の鍛錬はいつもよりも余裕を持った心持ちで前向きな気持ちで取り組めたように思う。



そして、何日か経ち、普段通り鍛錬をしていたウィリィンであったが


「ウィリィン、ドチャルから招待状が届いておってな。

ネオモと遊んでやって欲しいらしい」


「あー、そういえば。

試験が終わったら遊ぼうみたいな話をしてたような・・・」


「そんな話をしていたようだな。

恐らく、試験など考えずにただ、純粋にウィリィンと遊びたいのだろう」


試験時は己の身は己で守らなくてはいけなかったのと、試験自体が何が起こるのか分かったものではなかったので、全力を出すにしてもタイミングを選んでいたし、戦いを回避できるのであればなるべく回避できるように動いていた。

その他にもお互いにリーダー的なポジションを担っていたり、攻撃するにも特殊なルールが存在したりとなかなか真剣に取り合うというのは難しかった。

まあ、ウィリィンが純粋に戦いたくなかったのもあるが。


「で、どうするの?

お話は受けるの?

本当にいきたくないなら断ってもいいのよ?」


アウィリィは心配そうな目でこちらを見ている。

アウィリィ達は同格である為、断ることも可能なそう。


「いや、確かに試験の後に遊ぼうって言ったのはその場しのぎで話した内容ですが、無かったことにするのもかなり申し訳ないので・・・。

ネオモには結構追い込まれたりする場面もありましたが、助けてもらった場面もあるのは事実だし・・・。

それにどうせここで受けなかったら券を使って戦いを挑んでくる可能性が高そうなので、それならママ達がいるところで戦える方が気軽です」


ネオモは2日目の報酬で戦う権利を行使できる券を所持している。

ここで変に断ってウィリィンに付きまとわれて、学園で争いになることを考えると、ルリィウィン達がいるところで戦う方が確実にましである。


「そうだな。

学園生活でも意図せずぶつかる場面は何度かあるだろうが、それまでに仲を深めておけば回避可能な事態もいくつかあるだろう」


「確かに、私たちがいる場所で戦えれば介入もしやすいわ。

ウィリィンが大事に至る前に対処することもできるし、とてもいいと思うわ」


ということでお茶会に参加することが決定した。


「ちなみに、日程は決まっていたりするんでしょうか?」


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