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第317話追加投下

ウィリィンは集まってきている狩人がいるため、瓦礫の山を乗り越えてささっと退散する。


「一旦休もう」


ウィリィンは移動しながらマップを確認し、まだまだこの街の範囲内は安全であることを確認して、身を隠せる場所へと移動した。


「これ、デコイとかに使えそうだから持ってきたけど、定期的に鳴るんだよなぁ」


ウィリィンは一息ついた後に今回手に入れた戦利品の確認を行っていく。

その中には先程脅し、話し合いをしている最中に取った他の子についていた首輪も含まれている。

何かに使えそうであるため、持ってきたのだが、現状はただ定期的に鳴り響く鈴の音が大きくなるだけであまりメリットは存在しない。


「それにこれ、遠隔で押すことも出来ないのか」


流石に自身の首についているものを弄り回して万が一壊して、脱落というのは笑えないので説明された使い方以外の方法は使用を避けていたのだが、これであればある程度自由に操作してみることができる。

そして、鈴の音は狩人を引き付けることができるので、自身と異なる場所で鳴らすことができれば、デコイとして運用が可能であるのだが、そう上手くはいかないらしい。

人の手による操作以外ではマップを開いて、音を鳴らすことは叶わなかった。


「あと、ボールにもハズレがあると。

安全なうちに実験しとかないとなぁ」


ウィリィンは禍々しい赤いボールを見ながら、集めたボールの分別を行う。

まだ何種類か効果の程を見ていないものがあり、作戦に組み込むのであれば、効果についてしっかりとした把握が不可欠である。


「問題は見るからにキラキラしてるこのレアそうなボール、結構探したつもりだけど、1個ずつしか見つからなかったんだよね」


ウィリィンの手には金と銅のボールが1つずつ握られている。

この2つは結構な数を手に入れたものの、1つしか見つからなかった。

この見た目でハズレというのは考えにくく、逆に当たりの可能性が高い訳だが、テストで使ってしまうと、使用したい場面では使えない。

と、考えていると空中に画面が投写され、説明が開始される。


「生存者が3分の1を切りました。

新たな狩人を投下いたします。

また、エリアの収縮ポイントを変更になりました、詳細はマップをご確認ください」


それだけ伝えると、空中に表示されていた画面は消えた。

ウィリィンは周囲の安全を確認してからマップを開く。

すると、ウィリィンが最初の時点で収縮速度から中心となると思っていた場所が変更されている。


「これは、ちょっと移動しないと不味そうだね」


ウィリィンがいる場所は想定より早い段階でエリア外になってしまうようだ。

ウィリィンは荷物を纏めて、移動の準備を開始する。


「後は、新しい狩人だけど、これは出会ってみないと、わからないかな」


最初の狩人と同じ感じで現れるのであれば空から降ってきているはずであるため、上空を見上げると、確かに、遠くの方に何かが降って来るのが見える。

まあ、見えるのであればわざわざ近寄らなければ良いだけの話であり、ウィリィンはなるべく近づかないようにしながら移動を開始する。


「鈴の音は一定時間とは言うけど、前回鳴ったタイミングから決まった時間で鳴るのか。

早いうちに気づけて良かった」


鈴の音は一定時間ごとになるわけだが、ウィリィンは最初にマップを起動したきりでその後はマップを先程アナウンスがあるまで開くことが無かった。

気付いたのは自身の鈴の音が鳴り響く中、他の奪った鈴は鳴らなかったのでどういう仕組みか検証したところ、マップを開いて鈴を鳴らすことで次自動的に鳴るまでの時間をリセットできることが判明した。


「まあ、鳴ることには変わりはないんだけど。

それに複数回鳴らしたらその分次の時間までが延長されるわけでもないし」


結局一定時間以内に鈴は鳴るわけである。

そんな検証をしていると、遠目に新しく降りてきた狩人と子供達がやり合っている姿が確認できた。

まあ、やり合っているというよりは、狩人が追いかけて、子供達が必死に逃げているだけではあるのだが。


「今度は剣か。

エネルギーの塊を振り回してるみたいなものだから、結構危険かも」


狩人は銃弾の部分を剣にしたような高エネルギーで出来た剣を振り回し、子供達を攻撃している。

当たった際の抵抗は一切無く振り回され、当たった部分は当たり具合にもよるが、焼け落ちてしまっている。

リーチが圧倒的に短い代わりに火力は銃より高く、更に狩人の機動力自体もかなり高い。


「かなり本気出せば逃げ切れるかもだけど、視野は据え置き、結構きついかも。

やっぱりなるべく視線を切りやすい場所で戦いたいな。

それに盾で攻撃を防ぐのも難しそうだし」


子供達は上手くボールを活用して、致命傷になる前に足止めをすることで上手く捌いている。

だが、狩人の機動力とガード不可の攻撃に翻弄され、かなり削られている。

また、盾を使えば剣の放つ高エネルギーを遮断することは可能だが、相手は剣を振り回しているわけで。


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