大雨
先週のこと、天気予報を見ていると
『この前線に向かって6月並みの湿った空気が流れ込み、この時期とは思えない大雨が予想されます』。火曜日には関西方面で大雨が観測されていて、その後都内でも大雨が予報さえていた。長野県では東信地方、昨年の台風19号で千曲川堤防の決壊を招いた地域が、今回は大雪警報が出ていた。今回は洪水にはならないのだろうけど、昨年の大洪水を思いだす。
昨年の10月。台風19号の降水は確かにすごかったのだけれど、体感では洪水が起こると思えなかった。佐久地方で降った雨が、各地の降水を集めながら下流に下る。千曲川の堤防が、佐久、上田とところどころで越水の情報が防災メールで流れてくる。雨宮、塩崎、寺尾、横田長野市の南部の地区で千曲川の越水が報告されていく。自分の住んでいる地域が避難指示が出た時には夜も大分更けたころ。父に相談に行くと、
「ここと避難所でどれだけ海抜が違う」と言われて、家族みんなで2階で就寝。次の日テレビをつけると、見知った場所が浸水した映像が映し出されていた。
この台風の後聞かれたのが、地球温暖化によって懸念されていた台風被害が現実化した、といい言葉聞かれた。懸念されていた台風、日本近海で発生し大きなエネルギーも持ったままゆっくりと進む、大きな被害をもたらす台風の発生らしい。
今回の大雨の予報は、大きな被害があたようには聞かなかったことで、胸をなでおろした。
子供のころ、カミユキは春の兆しと教わった。県内は冬型の気圧配になると、大北(大町・白馬・小谷)地域北部県境地域に大雪が降る。これら春先になると、南岸低気圧の通過により、南信・中信・東信地域に大雪が降るようになる。これがカミユキ。カミユキの上は何を指すのか県民自身もあまり考えたことがなくて、標高が高いから上だとか、上方とか東京に近いところが雪が降るから上だとか、諸説ある。
先週の大雨だって平成26年の大豪雪になっても不思議ではなかったのではないだろうか。どこかで耳にした話。暖冬になるほど南岸低気圧による雪の被害が増えるとか、日本海側の雪も海水の上昇に伴って豪雪が予想される、とか。
平成26年の豪雪。関東地域に短時間で大雪が降った。軽井沢の例年の積雪は30センチほど。それが1メートルほどの降雪があったよう。このために碓氷峠が通行止めになって、物流が停止。菓子パンやら納豆やら日持ちのしないものがスーパーからなくなった。日本海側の豪雪の記憶といえば、平成30年の福井の豪雪。
これから、何年に一度の大雨・大雪が当たまえのように起きるのかもしれない。