↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
24/36

橘 蜜華(2)


導入は難なくというか、当然台本通りというか。


後は生徒の自己紹介とやらに耳を傾けながら合間に台本に書かれた名前を読み上げれば良いだけだ。


たかだか自己紹介に何故この大層なホールに学年全員が集まるのかと疑問であったが、なるほどこの人数であればまとめて済ませてもである。


それに加え随分と事細かな自己紹介に驚く。


事前に考えておいたのだろう。皆とても流暢に話す。適当に済ませようという様な生徒も話が聞こえない様な生徒もいない。流石県内はおろか全国でも上位の女子校という雰囲気だ。


そろそろおわりかな。


健気な高校生が頑張って自己紹介をしている横で申し訳なさそうに原稿の後半を確認する。


いよいよ式の終わりを感じてほっと息をつく、にはまだ早い気がしてもう一度姿勢をただして横を見やる。


あー、あの娘。


席に座っている時から1人だけ以上にそわそわと挙動不審だったので舞台から非常に目立って見えた。


隣の女の子が心配そうに何度か話しかけている様子も見えていたのできっと緊張しいなのだろうと特別心配してはいなかった。


が、舞台の上に立った彼女の様子は明らかにおかしい。いや、先と比べてもである。


何かを直感的に感じ取って体が勝手に動いてどっとざわつく舞台下の音が大きく耳に響く。


声をかけに行った方がいいだろうか。いや話している人がいるのに今は。などという体を動かす前に生まれるべき葛藤が今更現れる。


気を失った少女がゆっくりと倒れ込んでくる。舞台袖すんでのところで受け止める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。