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対戦争用秘密兵器

場所はとある研究施設。

その場所には政治家や自衛隊などから選ばれたさまざまな《裏の世界》へと繋がる代表者達が黒田くろだ博士の元へと集まり、会議を開いていた。

「...それで...その生物兵器は完成に近付いてきているのか?」

「あぁ...耐久力テストも終盤に差し掛かっている。」

「そうか...実験体もついに...」

「しかし、この二体は我々では止められない。もし暴れ出してしまえば、この研究施設は...いや、世界が...どうなるかわかるな?」

「あ、あぁ...うまく手懐ける必要があるということだな?」

「...しかし黒田、奴らはまだ五歳なのだろう?ならば早いうちから実戦経験を...!?」

男がそう言いかけると、警報がうるさく鳴り響き、会議に参加している全員がモニターに注目する。

モニターには警報発生要因が映し出されていて、モニターには『実験体脱走』と大きく書かれており、内容を確認した者が騒ぎ出し始める。

「博士!大変です!No.108が逃げ出しました!」

「な、なんだと!?No.107は!?」

「い、いえ...No.108のみの様です...」

「...とにかく...No.108を追ってくれ。」

「は、はいっ!」

「お、おい...大丈夫なのか?」

「...大丈夫...ではない...」

黒田の心境は何重にも重なった不安でいっぱいになっていて、今にも倒れそうになっていた。




No.108と呼ばれた少年は今もなお追っ手からの発砲を物陰などで回避しつつ、出来るだけ遠く、自分の昔の記憶を辿り元の家へと帰ろうとしていた。

「やばいやばいやばいやばい...!どうしたらいいんだこれ...!逃げ出すのはいいけども...空でも飛べれば...!ってうわぁ!?」

少年の身体が宙に浮き、まるで逆立ちをしているかのような感覚に囚われる。

「じゅ...重力の向きを変えれるってこと...!?」

「と、飛んだ!?う、撃てー!!!」

これなら...!と思ったがら物陰から足が出てしまったようで、再度発砲が繰り返される。

少年はとにかく追っ手が見えなくなるくらいまで上へと登っていき、一息つく。

「...はぁ...なんでこうなっちゃったんだろう...とにかく...家に帰らなきゃ...」

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