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ジーン・オリバー

ジーンは騎士を多く輩出している戦闘家系に生まれた。

本人も騎士になる訓練を小さな頃から積んでいる。

黒髪をショートにして、後れ毛を三つ編みにしている。

それが猫のしっぽみたいで引っ張りたくなる。

ジーンは小さな頃からそこだけ伸ばしていたから、今や結構な長さのシッポだ。

まぁ、実際引っ張って遊んでいた。


上からグーで食らったゲンコツは数え切れない。


この学園は15になると男は頭脳系と騎士系に分かれる。

当然ジーンは騎士科にいくだろう。

いつか騎士軍の総司令あたりになるんじゃないかと思っている。


レオンはエセナンパだし、ロベルトは毒舌だし、レイモンドは上級生の女性をはべらせているし、私とジーンはよく一緒に上級生に絡まれた。


撃退したあとジーンはちょっとはにかんだような顔で「実践の練習になるな!」なんて言ってた。


けど、あれはバカな3人のとばっちりを受けただけだよ。


まぁ、とばっちりとジーンの情け容赦ない訓練おかげで、小さい体の割に喧嘩は強くなった。

だがな......私は実は女だっちゅーの!!


まぁあいつは友達思いで、なかなかいい男だ。




     ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △




「おい、ロベルト」

剣技の時間もほぼ終わり、周りでは後片付けが始まる頃、模擬剣に体を預けながら、空を見上げてるロベルトに声をかける。

「ん、なんだ、ジーン?」

「お前エミリー嬢に用があったんだってな。

 さっき、彼女がすごい速さで寮まで走っていったぞ」

走ることがはしたないとされるご令嬢にとってそれは異色である。


「...走ってたのか?」

「あぁ、本当に病気持ちだったのか疑うスピードだった。

 だから今日は会えんぞ」

「ふぅん、どうせ何かから逃げてるんでしょ」

下を向きながら笑うロベルトを見て、おれは違和感を感じた。

「お前、その『何か』を知ってるんだろ?」

「いやだね~!

 レオンもジーンも長いこと一緒にいるから、バレちゃうんだよね~」

「まぁ、あとのお楽しみだよ」と笑うロベルトを見て、オレはホッとする。


ロベルトの空いた穴を埋める何かが見つかったのだ。


「残り時間まで手合わせ願えないか?」

「お手柔らかに...」

オレは色々と裏をかくロベルトと打ち合うのが以外に好きだ。


こいつがマジになったら、ちょっと手を焼く。

オレの剣は力とカンで押し、ロベルトは頭を使い、予測して素早く動く。



エミリオを最後に見送ったのがロベルトだったから、彼は自分を責めた。


なぜあの時行くのを止めなかったのだ...。

なぜあの時...。

オレたちだって深く心が傷ついたが、ロベルトの心はあの時に完全停止した。



今ようやくロベルトの心が動き出したのが、剣さばきでわかる。



授業終了のベルが鳴る。

オレの剣がロベルトの頭上で止まり、ロベルトの剣が脇腹に触れる寸前に止まった。

「はーーー!

 ダメだ、バテた...!」

ロベルトが盛大に息を吐く。

「お互いちょっとサボりすぎたな」

俺も息が上がる。

「...まぁ、そうかもな。

 よし、帰るか!」

レオンが後ろで「おつかれさん」と言いながらニヤニヤ笑ってる。


オレの時間も一緒に動き出したのかもしれない。




ちと更新遅くなるです

ここまで読んでくれて毎度ありがとうです

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