納得の結果
レイモンド視点です~
ねぇ知ってる?
ボクはエミリーが好きだよ。
だからって何もしない。
だってロベルトも好きなんだ。
好きな君たちが一緒にいて幸せでいるなら、ボクは邪魔せず微笑んで祝福できるよ。
「レイ、夏に一緒に別荘にこないか?」
ロベルトが授業で使った本を片手に持ちながら声をかけてくる。
「うん、いいよ。
去年はボク、買い出し行っちゃったもんね」
「あぁせっかくだし、みんなで行きたいからな」
「エミリーたちはこれから誘うの?」
「ジーンもマリアーナ嬢がいれば嬉しいだろうから、あの3人は誘うよ」
「え~、ボクだけ一人身になっちゃうよ!」
「ははは、俺たちがいるだろ!」
エミリーもロベルトも昔からボクを一人にさせないと言う。
ボクは商人の跡取りとして、より高度な経営学を修めるためこの学園に入った。
本当は来たくなかった。
どんなにお金があろうが、所詮は平民。
爵位基準の子供から標的にされた。
そのとき言ってくれた。
「俺たちは絶対裏切らない、レイモンドは仲間だ」......と。
だから「いる」と言ってくれたら絶対一緒に「いてくれる」し、今までジーンもロベルトもレオンもエミリーだってボクを1度も裏切らなかった。
だからボクは彼らを裏切らない。
僕の恋心なんて彼らさえいれば、そんなに重要なことじゃないんだ。
「じゃぁ詳しいこと決まったらまた連絡する」
「りょうか~い」と返事をすると、ロベルトは軽く手を挙げて去っていく。
避暑地といったらカナン地方かな?
カナン地方の特産品ってなんだっけ?
そんなことを思っていると、エミリーがきた。
「レイ、ご機嫌さ~ん」
「エミリー、どうしたの?」
トコトコと近寄ってくと、真面目な顔して手を掴まれる。
「あのさ、隣国のヘルマンニ国で新作菓子が出たって本当?」
「お、情報早いね!
物が1つ310ネカ、輸送費が1500ネカでどう?」
「ゲッ、250ネカで!」
「ソレ原価割れ~!
じゃぁ、10個で2900ネカは?」
「......乗った!」
「毎度あり~!
特別に料金は後払いでいいよ」
「やったぁ」と喜ぶエミリーはもう新作菓子のことしか考えてない。
ボクはこのポジションを意外に気に入っている。
楽しくて陽気でかわいいエミリー。
君がいるといつも飽きないんだ。
大好きだよ。
いつかこの気持ちが思い出になる遠い未来、僕も誰かと婚約して、結婚して子供が出来たら、君らの子とボクの子を一緒に遊ばそうよ。
そのときジーンの子もレオンの子もいたら楽しいだろうなぁ。
ボクはきっとずっと「平民」だろうけど、君たちはずっと一緒にいてくれるんでしょう?
あぁでも今は...、たまにふざけて「好きだよ」って言うことくらいは許してよね?
ボクだってけっこう悲しいんだからさ。
どんま~い!レイ!




