恋人同士になるって鉄の心が必要です3
はい、只今現在わたくし絶賛買い食い中です。
「エミリー、食べ過ぎじゃない?」
ロベルトの視線が冷たい。
「何言っふぇんの、ろえうと」
ごっくん。
「新しいものは絶対食べたいじゃん!」
さっきからあっちの露店、こっちの露店とフラフラ食べまわってる。
「じゃぁ俺にもちょうだい」
そう言いながら、私の持っている限定クレープを横から食べた。
「甘いね」とロベルトが笑う。
んがぁ!!
ロベルトのタレ目が甘いっ!!
甘いっ、甘すぎる!!
「ロベルトさっきからどこに向かってるの?」
「ん?」
買い食いも終了してしばらく歩いてる。
「レイがうるさいからね」
そういいながら着いたところはバード商会直営のジュエリーショップだった。
店内の奥に通されて店員の丁寧な挨拶を受ける。
何がなんだかわからず緊張しながらキョロキョロと辺りを見回すと「お待たせしました」と声をかけられた。
「俺の気持ち、受け取ってよ、ね?」
そう言って渡されたのは婚約指輪。
「いいいい......、いったいいつから作ってたんだよ!!
ロベルトが私に結婚の話言ったのだって2ヶ月くらいしか経ってないし、まだ婚約式の日程も決まってないんだよ?!」
ちょっと照れたように「持ってきてもらっても良かったんだけど、せっかくだから一緒に取りにきたかったんだ」とロベルトが薬指にはめてくれる。
大小さまざまなサイズの宝石がキラキラして、デザインもおしゃれだ。
「まぁね、実は以前エミリーの家に行ったとき、シュタイン殿には話してあったんだ。
その後作ったんだよ。
最終的にはエミリーの気持ち次第だってことになってたんだよね」
サイズぴったりじゃないか!
ロベルト、お前準備万端過ぎてマジこええぇぇ!!
「あのさ!!
もしだよ、もしあの時ダメだったら、こんな指輪なんて作っちゃったりしてどうするつもりだったの?!」
「ん~?」っというように宙をちらりと見てから、ふたたび見つめてニヤリと笑う。
「聞きたい?」
ブルリと鳥肌が立つ。
「......聞きたくない」
「変なことはしないよ。
ニブいエミリーに気づいてもらえるように努力するさ」
そう言いながら、笑ってふわりと抱き寄せてくる。
鈍くて悪かったよ!
限界きてもわかってなかったら、お前どうするつもりだったんだ?!
そしてヤメロ......店員が見てるっっ。
イチャイチャに慣れてるのだろう、大人な対応の店員に送り出されてヨロヨロ店を出る。
ルンルンのロベルトを横目で睨みつけるが、ヤツはいたって気にしてない。
シルビアに頼まれたペン先を買って帰路についた。
薄暗い中、寮の前でロベルトが「おやすみ」と言いながら頬にキスをしてくる。
私は期待ある眼差しに根負けして、真っ赤になりながら頬チューを返した。
ぐふぅ......やっぱり心臓が口まで出てきそう。
恋人って毎回こんな心臓に悪いの!?
ロベルト~~、よかったね~~~




