レオン・シュバルツ
レオンはエセナンパだ。
イエローです!!って金髪を緩く結んで、肩に流している。
見目素晴らしくお家柄もよく、王位継承権第5位という地位にあるため、女性は無尽蔵に集まってくる、幸か不幸かわからん、めんどくさい立場だ。
そんなレオンは自分自身の心を好いてくれる女性を探している。
昔『顔もいいし誰でもそこそこに好いてくれんじゃね?』って言ったら「お前はバカか?」と言われた。
どんだけ恋愛結婚に夢見てんだよ。
そんなわけで毎日あいつは夢の彼方のお姫様を探して、いろんな女性と楽しんでいるってわけだ。
「わたしは一度も女性を抱いてない」ってレオンは言い張るけど(ここらへんでエセ)、いつかキスだけ妊娠しちゃうようなご令嬢に夢を散らされないようなっ!
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「ロベルト、次の授業は剣技だが、一緒に組んで打ち合いしないか?」
ランチを食べるロベルトに、俺は声をかける。
「あぁレオン、久々にやるか。
ジーンは先生と組むんだろ?」
「あいつに一般の生徒が相手できるものか!
そういえば、ロベルト、私は今度エミリーと仲良くしてもらおうかと思うんだ」
一瞬ロベルトの雰囲気が変わったが、すぐに戻して変わりないいつものロベルトになったのがわかる。
なんだ、お前エミリーが気になるのか?
「まだいい娘は見つからないのか?」
「彼女はエミリオの妹だし、しっかりとした目をもってることだろうからな。
誰か紹介でもしてもらおうかと思ったのだがロベルト?今一瞬変だったぞ?」
私は少し嬉しくなりクスクス笑う。
エミリオが死んでから続く、お前のポーカーフェイスはもう見飽きたんだ。
「レオン、次の剣技覚えておけよ!」
笑いながらロベルトは私の頭をわしづかんでくる。
もしかしてエミリーが鍵なのかもしれない。
面白いおもちゃを目の前に出されたような気分に心が躍る。
王族の血筋は戦略的知識と征服欲が強いというが、お前はどう出る?
ロベルト、面白いゲームを始めようか!
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「...うえっくしょん!」
「あら、エミリー大丈夫かしらぁ?」
突然鼻がむず痒くなった。
「うん、ありがとマリアーナ。
今日もダッシュで帰るから、一緒に帰れないや」
「いいのよぅ、私はシルビアと帰りますわぁ」
にっこり微笑まれるとこっちもほんわかくる。
天使!!
「それじゃ、ごめんね!」と声をかけながら、先生より素早く廊下を駆け出す。
寮まで逃げ込めば男性は入ってこない。
部屋に逃げ込めば目の敵にしてくるご令嬢様からも逃げられる。
逃げ隠れしてればそのうちに私を忘れてくれるだろう。
そう思っていた私はばかだったのか?
単純だったのか?
包囲網が少しずつ狭まっていることにこれっぽちも気づかないでいた。
迷走しないようがんばります
読んでくださりありがとうです




