見るもんじゃない!4
「エミリー、キミを誰よりも愛してる。
共に生涯を歩みたい。
この手をとって結婚してくれないか?」
その言葉をみんなが聞いてるっ!
みんなが見てるっ!!
「ロッロロロ......ッッ」
「エミリー、あ「わかったっ!わかったから!!」
......エミリー、何がわか「そそそその申し出、よよよ喜んでお受けするっ!!」」
余計なことは言うな!!とロベルトの言葉を慌ててさえぎる。
「ありがとう、エミリー!」
キャパシティオーーーバァァーーーッッ!
限界突破だっっ!!
私は頭から煙を出して立ち尽くす。
すんごい満面の笑みで立ち上がるロベルトに抱きつかれて、ようやく周りがはしゃぎ出した。
「やったな、ロベルト!
おまえすんげぇ勇者!!」
「ロベルト、おめでとう!」
「エミリー、めちゃめちゃ男前な返事だったな!」
ロベルトのクラスメイトや私のクラスメイトが、わぁっと集まってくる。
遠くでジーンとマリアーナが寄り添って微笑んでいる。
ダンスフロアの片隅では、リズ様が呆然とした様子でレオンの脇にたたずんていた。
「レオン、これは...どういうことですの?」
「ご覧のとおり」
リズの憤った声に、レオンは肩をすくめてみせる。
「なにそれ!
わたくし、とんだ当て馬じゃない!」
「リズ、君は勉強はよくできるようだけど、それよりも人の機微を学んでいった方が良いかもしれないな」
横目でチラリとリズを見て、フフフとレオンは笑う。
「でもありがとう、リズ。
私の大事な親友同士がようやく寄り添うことができたみたいだ」
「まぁ...っっ!
レオンって、本当に相変わらずイヤミな人ね。
気分が悪いからしばらく話しかけないでちょうだい!」
ツンッとそっぽを向き、リズは足早に去っていった。
みんなに祝福されて恥ずかしかったけど嬉しかった。
これからもロベルトといられると思うと、泣けるほど嬉しかった。
歓迎会の帰り道。
「あの...あのさ」
女子寮も近くなり、私は意を決してロベルトを見上げる。
穏やかな表情のロベルトは月明かりに照らされて、いつもと違うみたいだ。
「その...うぅんと、さっきは恥ずかしくて言えなかったけど...わ、私も......
私もロベルトのこと好きだからなっっ!!」
思いのほかでかい声になってしまって泣きたくなる。
「エミリー...」
ロベルトからギュッと抱きしめられて、耳元で「ありがとう」とささやかれる。
うむ、恥ずかしくてたまらんっ!!
フッと体を離して見つめ合うと、徐々にロベルトの顔が近づいてくる。
キキキキキスだ!!
キスだぁぁぁあああ!!!
うおおぉぉぉ!!
かかってこいっ!!
私は逃げも隠れも「ガサッッ!!」......ん?
ガサッ?
ハァ...と額を片手で押さえながらため息を吐くロベルトを見て、おそるおそる音の鳴った方へ振り返ると、レイモンドとレオンが植木から上半身を『コンニチハ!』してた。
「レ...レレレレッッ?!」
指さしながら私は思わずロベルトを突き飛ばし「見てんじゃないわっっ!!」と叫びながらダッシュで女子寮に走り出した。
「減るもんじゃないし、今日の立役者は私だよな?」
「えへへ、婚約指輪と結婚指輪、毎度あり~~」
「だからって見るもんじゃないだろ......」
リズちゃんごめんねっっ(><




