表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/55

見るもんじゃない!4

「エミリー、キミを誰よりも愛してる。

 共に生涯を歩みたい。

 この手をとって結婚してくれないか?」

その言葉をみんなが聞いてるっ!

みんなが見てるっ!!


「ロッロロロ......ッッ」

「エミリー、あ「わかったっ!わかったから!!」

 ......エミリー、何がわか「そそそその申し出、よよよ喜んでお受けするっ!!」」

余計なことは言うな!!とロベルトの言葉を慌ててさえぎる。

「ありがとう、エミリー!」


キャパシティオーーーバァァーーーッッ!

限界突破だっっ!!

私は頭から煙を出して立ち尽くす。

すんごい満面の笑みで立ち上がるロベルトに抱きつかれて、ようやく周りがはしゃぎ出した。


「やったな、ロベルト!

 おまえすんげぇ勇者!!」

「ロベルト、おめでとう!」

「エミリー、めちゃめちゃ男前な返事だったな!」

ロベルトのクラスメイトや私のクラスメイトが、わぁっと集まってくる。

遠くでジーンとマリアーナが寄り添って微笑んでいる。



ダンスフロアの片隅では、リズ様が呆然とした様子でレオンの脇にたたずんていた。


「レオン、これは...どういうことですの?」

「ご覧のとおり」

リズの憤った声に、レオンは肩をすくめてみせる。

「なにそれ!

 わたくし、とんだ当て馬じゃない!」

「リズ、君は勉強はよくできるようだけど、それよりも人の機微を学んでいった方が良いかもしれないな」

横目でチラリとリズを見て、フフフとレオンは笑う。

「でもありがとう、リズ。

 私の大事な親友同士がようやく寄り添うことができたみたいだ」

「まぁ...っっ!

 レオンって、本当に相変わらずイヤミな人ね。

 気分が悪いからしばらく話しかけないでちょうだい!」

ツンッとそっぽを向き、リズは足早に去っていった。



みんなに祝福されて恥ずかしかったけど嬉しかった。

これからもロベルトといられると思うと、泣けるほど嬉しかった。




歓迎会の帰り道。

「あの...あのさ」

女子寮も近くなり、私は意を決してロベルトを見上げる。

穏やかな表情のロベルトは月明かりに照らされて、いつもと違うみたいだ。

「その...うぅんと、さっきは恥ずかしくて言えなかったけど...わ、私も......

 私もロベルトのこと好きだからなっっ!!」

思いのほかでかい声になってしまって泣きたくなる。


「エミリー...」

ロベルトからギュッと抱きしめられて、耳元で「ありがとう」とささやかれる。

うむ、恥ずかしくてたまらんっ!!

フッと体を離して見つめ合うと、徐々にロベルトの顔が近づいてくる。


キキキキキスだ!!

キスだぁぁぁあああ!!!

うおおぉぉぉ!!

かかってこいっ!!

私は逃げも隠れも「ガサッッ!!」......ん?

ガサッ?



ハァ...と額を片手で押さえながらため息を吐くロベルトを見て、おそるおそる音の鳴った方へ振り返ると、レイモンドとレオンが植木から上半身を『コンニチハ!』してた。

「レ...レレレレッッ?!」

指さしながら私は思わずロベルトを突き飛ばし「見てんじゃないわっっ!!」と叫びながらダッシュで女子寮に走り出した。


「減るもんじゃないし、今日の立役者は私だよな?」

「えへへ、婚約指輪と結婚指輪、毎度あり~~」


「だからって見るもんじゃないだろ......」




リズちゃんごめんねっっ(><

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ