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見るもんじゃない!

「やった~~~!

 10学年進級おめでと~!」


無事に進級テストも終わり、みんなして進級できた。


「ロベルトたちもダブんなくてよかったね!」

「エミリー、ボクたちがまさかダブるとでも思ってるの?

 ロベルトとレオンは毎回五位以下にはならないし、ボクとジーンだって上位順位者だよ」

レイモンドが呆れ顔で小突いてくる。

学年は違えども、マリアーナもシルビアも上位順位者だ。

わかっていたけど、ちょっとしたショック!!


「でも意外だったよ。

 淑女の鏡なんて言われる『高等科』に行くんだね」

レオンが優雅に紅茶を飲みながら声をかけてくる。


「うん、お母様からの強制命令......。

 『どうにか立派な淑女になって、もの好きな殿方の隣に立っても恥ずかしくないようにおなりなさい!』だってさ!」

べぇっと下を出しながらぼやく。

「みんなしてバカにして頭きちゃう!

 姉上なんて『今のエミリーを知り、微々たる成長そのものを愛してくださる殿方でなくては、当家は詐欺罪で訴えられます』なんて言うんだ」


シルビアが涙目になってる。

あ......、心新たに『別枠!スパルタマナー講座』なんて心に決めないで!

「え~~!

 ボクは今のエミリーのままでいてほしいなぁ。

 なんならボクと結婚しようよ」

レイモンドがふざけたことを言うと、突然周辺の気温がぐっっと下がる。

「あはは!

 やだな~、ロベルト!

 冗談を本気にしないでよ!!

 5学年から8学年までの熱い攻防を見てきたボクには、手を出す気力も起きないよ!」

余計なことは言うなとロベルトがレイモンドを睨む。


「ふふふ、レイモンド様は冗談だからこそいえる言葉遊びですわねぇ」

マリアーナが優しく微笑む。

最近マリアーナは本当に綺麗だ。


義兄の弟、クリストフも無事最終学年に進級した。

そういえばまたロベルトとケンカしていたなぁ~!

まぁこうやって楽しく1年過ごしてきたい、なんて願ってみたりする。




「今年もやってまいりました、歓迎会!

 今年こそ目指せダンスホールの蝶!!」

会場の前でビシッッとポーズを決めてみたりする。

今年はマーメードラインのシルバードレス。

後ろのリボンがカワイイ!

フハハ!今年こそロベルトマジックに負けねぇ!


「エミリー、入口で悪目立ちしてますわ」

頬を染めたシルビアに腕を掴まれる。

あいや、失礼!

「ごめん、ちょっと興奮しすぎた」


「...おかしいですわねぇ、ロベルト様いらっしゃらないですわぁ」

マリアーナがつぶやく。

入口で待ってるって言ってたのに、女子を待たすたぁイィ度胸だ。


「皆様遅れてらっしゃるのかしら?

 ......あら?

 あちらにいらっしゃるようよ」

キョロキョロと周りを見渡したシルビアは、つぃっと手で示す。


ロベルトがゆっくり近づいてるのが目に入ってきた。

どうやらエスコートしてるご令嬢がいるみたいだ。


「ロベルト様ロベルト様!

 わたくしとファーストダンスしてください!」

「...光栄ですが、すでに先約をしておりますので」

優雅にロベルトが笑い返している。

レオンが横で苦笑をしていた。

よくよく見てみると、ご令嬢は王妃の姪、リズ・アクロイド公爵令嬢。

無下には断れない、王妃からも可愛がられている方だった。



ロベルトとリズ様の二人の様子を見て、私の胸の奥のどこかがチリリッとした。







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