表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/55

なんかちょっと変なんだ

歓迎会を過ぎて1週間以上は経ったなぁって思う頃、私は「不意打ちすぎて衝撃が避けきれない!」な爆弾を食らった。


「エミリー、シルビア、驚かないでねぇ。

 ワタシ、この週末ジーン様と婚約いたしましたのよぉ」


キラキラと眩しい位の笑顔でシルビアは大喜びして、私は驚愕に椅子を弾き倒すように立ち上がる。

「まぁまぁ!それはおめでとうございます」

「ええぇぇぇ!!

 あの鈍感男が申し込んできたの?!」

拍手して祝福するシルビアと、全力で仰け反る私。

「女は決めるところは決めなきゃいけませんわぁ」

にこやかにマリアーナが左指にキラリとはまった指輪を見せてくれた。


「え~~~!!

 てことはマリアーナから?!」

「うふふ、それは『神のみぞ知る秘密の話し』ですわぁ」

一人身悶えする私にマリアーナは苦笑する。

「...一番色恋沙汰に鈍いから、最後だと思ってたよ...」

「こらエミリー、失礼なことを言ってはだめです!」

ひょえっ!と思いながら、マリアーナに「遅ればせながらおめでとう!」と伝えた。


「エミリー、いいですこと?

 ワタシの勝手な意見ですけど、ダメな男とずるい男は最後まで残りますけど、いい男は大概早々に売れてしまいますわよぅ。

 エミリーはのんびり屋さんだから気をつけなさいねぇ」

「...き、肝に銘じます」

妙に納得する。


「まぁ婚約ですし、将来は見通せませんからねぇ。

 でもうまくいくことを祈ってくださいねぇ」

「当然ですわ!」と鼻息を荒くするシルビアに、にこやかにマリアーナは微笑んだ。

「二人とも、頑張ってね」

是非とも幸せになってほしい私は、マリアーナの手をぎゅっと握った。






「じじじじ、ジーーーン!!!

 その指輪は何事なのだ!?」

ジーンの胸元に揺れるネックレスに通された指輪を見て、レオンが指さす。

剣技授業のため、ちょうど着替えてるところだった。

「あぁ、これか?

 指にはめて剣技などして、煩わしくなってしまっては困るからな。

 チェーンに通してネックレスとして持つ許可をもらった」

「そんなことを聞いているのではない!

 よもや交わした指輪ではあるまいな?」

レオンのあまりの勢いに、一緒に着替えてるクラスの仲間が「なんだ?どうした?」と振り向く。


ロベルトとレイモンドも気づき、ネックレスを見て目を見張っている。

「あぁ、マリアーナ嬢と婚約したからな。

 誓いの指輪だが?」

そんなに驚くことか?といぶかしんでいると、ジーンの『婚約した』という言葉にその場が騒然とする。


「マジかよ!あのジーンが!!」

「こんなとこに伏兵がいた!」

「こんな鈍感男に負けたのかよ!」

一緒に着替えていたクラスのメンバーに、ジーンは少しムッとして眉間を寄せる。


レオンはこの世の終焉のようにうなだれて、レイモンドは「どこで買ったの?当然ボクんちだよね?!」なんて聞く。

ロベルトに至っては「もしやマリアーナ嬢に押し倒されたのか?」なんて真面目に聞いてくる。


「お前たち全員、今日はオレが稽古をつけてやろう...」

ジーンは爽やかに微笑んで、逃げ出そうとするレイモンドの首根っこをつかんだ。


10学年の男子は「もっと不意打ちすぎて死にかけちゃうかも」な爆弾を食らって、実際身も心もズタボロで撃沈した授業になった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ