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シルビア・ローゼン

シルビアは古くから伝わる伯爵家のお嬢様だ。

妹弟がいるおねぇさん気質なんだけど、ピンクゴールドのゆるふわな髪をもつ、見た目ほんわか少女だ。

でも曲がったことが嫌いで、淑女としても誇りと威厳を持ちビシッとしてるご令嬢だ。


マリアーナの紹介で出会い、一緒にずっと仲良くしてる。

でも知ってるんだ。


シルビアは実は涙もろくて、恥ずかしがり屋だってこと。


恥ずかしくてすぐに反対なこと言って、素直になれない。

やってしまった!ってチラ見する顔がめっちゃくちゃカワイイ!

もうそのギャップで何人男性を篭絡してんだかわかんないのに!




     ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △ ▼ △




「エミリー、下を向きすぎですわ!

 背筋を伸ばしてあごを上げて、そうです

 右、左、前に出て...」

「...シシシルビアぁあ~」

「ほら休まないで、エミリー」

「もう1時間もしてるし...休憩を...」

情けない顔のエミリーを見て、どうも庇護欲をそそられる。


どうもこの子にわたくしは弱い。


「しょうがないですわねぇ、休憩いたします?」

「やったぁ!シルビア大好き!!」

飛び跳ねて喜ぶエミリーに「そんな元気があるならもう1回...」と言いたくなるが、そこは大人げないのでやめておく。




エミリーはマリアーナから紹介された友達だ。

最初はひょろっとして、髪は肩より少し長い程度だし、何だこの子?って印象だった。


ところどころ敬語は抜けるし、淑女のマナーもハリボテ!と言わざる得ない令嬢。

でもわりと内面を見抜くマリアーナが気に入ってるし、よくよく観察してみるとどうやら少年のような令嬢な気がした。

失敗しても「マナーは努力すればつくものだから焦らないでいいわよぅ」と優しく諭してるのを見ると、本気なんだなって分かった。


マリアーナが優しくするなら、わたくしは厳しく指導することに決めた。


嬉しいことにエミリーは嫌がらず一生懸命ついてきてくれる。

わたくしはふわふわした見た目と違い、性格もキツくかなり天邪鬼だ。

おかげで性格が悪いとよく言われる。


でもエミリーは「シルビアってカワイイなぁ!」と言ってくれた。


眩しいほどの笑顔で本当にカワイイ!と言ってくれた。

内面を褒めてくれたのはエミリーとマリアーナだけ。

それは一生の宝物。



エミリー、わたくし絶対にあなたを淑女にして、社交界の花にしてみせますわ。




「シルビア嬢!」

突然見知らぬ男性にこえをかけられて我に返る。

「探しましたよ!

 今日こそ返事をいただきたい。

 どうぞボクのパートナーとして、歓迎会に出ていただけないか?

 ゆくゆくは結婚も視野に...」

私のことなんて全く知らないのに、この人は何を言ってるのだろう。

どうせ家名で誘ってきてるくせに...。


たしかこの方は...、頭の中で人物照会をする。

あらまぁ、エミリーが男性に向かって「うげえl」って顔をしてる。

......あとでお説教ね!


「申し訳ございません、エスターク様。

 わたくし、今取り込んでおりますし、それに、その件は以前お断りしましたはずです。

 これ以上お話することはございません。

 それでは、ごきげんよう」

ついっと顔をそらすと突然「このっ!つけあがるなよ」と腕を掴まれる。

「いたっ」

思わず声が出る。


だからあんたはイヤなのよ!!

言うことを聞かない女性に乱暴をするって、あんた有名なのよ!!


「あ!お前!

 シルビアに何すんだ!!」

殴りかかろうとするエミリーを見てびっくりする。

「もう!エミリー!

 その言葉使い、あとでお説教確定ですからねっっ!

 あと殴りかかるのはおやめなさい!!

 女性が乱暴はだめよっ」

「え~~~!私ぃぃ~~~!?

 お説教はいやぁ~~!!」

わぁわぁやってると、無視されてると思ったのか「おいっ」なんて言いながら掴んでる腕をより強く握ってきた。


「...痛い!」と言った瞬間「あっ!」と、エミリーの小さい叫び声が聞こえ同時に、誰かが私を抱きすくめる。

続けざまに「いてぇっっ」と声が聞こえ、腕が放される。



「誰の許可があって、シルビア嬢の腕を掴んで、あまつさえこんな痕をつけているんですか?」

声の主は乱暴者(もう名前を出すのもイヤッッ)の腕を鷲掴みにしている。

恐る恐る見上げると、半端ない怒気をビリビリ出しているレオン様がいた。


エミリー、そっと後ずさりしないでここにいなさいよっっ!!





まいどありがとうです~

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