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冬のダイヤモンドと、こころの星空に咲く花

作者: 逢乃 雫
掲載日:2026/01/18

冬を流れる


空の青に浮かびゆく



白い雲の


コンキリエを見つめて



こころの砂浜で


貝殻をあつめるように



初春月の


窓辺にセントポーリアの



葉は星の光を


浴びたビロードのように



冬日和の小径に


蒲公英のロゼットは



大地に広げた


葉に夕陽を浴びながら




月凍つる空に


輝く冬のダイヤモンド



青いビロードの


宵時が包みゆく(そら)



浮かび上がる


星のダイヤモンド



あたたかな


アルデバランの燈す光に



プロキオンと


カペラとポルックスは


月の色をして



宙を青く


染めるリゲルと


シリウスの光とともに



六つの星の


光をあつめて


煌めく冬のダイヤモンド




星出づる宙を


彩る冬のダイヤモンド



六つの光は


星空に咲く花のように



地上にも


冬に咲く花と


春へとのばす葉があって



遥かな宙の


彼方に瞬く冬花火



凍てつく風に


舞いゆく六花(りっか)のように




星の光を


あつめてダイヤモンドを


つくるように



春待つ花は


大地に根をはり


その葉を広げながら



小さな春を


一つずつ


あつめていくように



春の花の色も


夏の流れ星も


秋の紅い葉も


そして


冬の夜空の


ダイヤモンドも



いくつもの瞬間を


一つひとつ


大切にあつめながら



つくる結晶(ゆめ)


胸に、あたためて




冬を流れる


宙の青に浮かび上がる



白い雲を


見つめながら



こころの砂浜で


やさしさをあつめて



セントポーリアの


葉は星の光を


あつめるように輝きながら



初春月の


星空に咲く花は


こころに、ダイヤモンドのように

















冬の南の夜空に、おうし座のアルデバランやふたご座のポルックス、おおいぬ座のシリウスをはじめ作中の六つの星を結んでできる形は、「冬のダイヤモンド」と呼ばれます。


セントポーリアは、1月頃が見頃で、色鮮やかな花びらと星の光を浴びたような葉で、花言葉は「小さな愛」です。コンキリエは、イタリア語で「貝殻」の形を表す言葉です。


蒲公英たんぽぽは、冬の間はロゼットと呼ばれる葉を大地につけた形で過ごします。「初春月はつはるづき」は1月、「六花りっか」は雪の結晶を表す言葉です。


季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。


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― 新着の感想 ―
冬のダイヤモンドという言葉が、とても印象的でした。 冬の澄んだ空気の中で、六つの星が光を屈折させながらきらめく様子が目に浮かびます。 白い雲のコンキリエ、ビロードのようなセントポーリアの葉、 蒲公英の…
初手、コンキリエから検索したのですが 雲をパスタにたとえてあるのは初めてで、またその形状に深く頷いた次第です! 今夜は星がすごくキレイで見てると心モダイヤモンドのように磨かれていく気持ち…(´艸`*)
冬の天空の星座達と地上の花が呼応するかのように展開し、描かれてゆく描写がキラキラと光るダイアモンドのように美しいですね。 心の浜辺で貝殻をあつめて、六つの星をあつめて、 六花りっかの星の光をあつめて、…
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