花のように美しい -デイン視点-
お母様は毛糸で鼻歌を歌いながら編み物をしている。
「お母様!ただいま」
僕は近づく。お母様は笑顔で
「おかえり。ほら妹にも」
大きなお腹をなぜる
「ただいま。早く出てこいよ。」
僕はお母様のお腹にキスをして部屋に戻った
それから月日は経ち、妹が生まれた。抱っこなんてしたら崩れてしまいそうだ…と思って見ていた
「ぅぅうううつううええええええんえええんん」
「え、」
周りには誰もいない妹が泣き出してしまった。
「仕方ないなあ」
といい僕はふにゃふにゃの妹を抱っこする。意外と重いなあ…
僕が抱っこすると泣き止んだ気がする…可愛い笑顔をしている。
「僕が何があっても守るからな」
僕はぎゅっとする
「お兄ちゃん〜!」
可愛いティナは走って僕についてくる。だが、足を引っ掛けこけた。
「走るからじゃないか。泣かないよ、」
頭をなぜる。ティナは泣くかなと思っていたが、成長したようだ。泣かなかった
「プリンセスだもの」
と笑顔でニコッとする。痛いくせに、強がって…かわいいかわいいたった1人の大事な大事な妹。
ティナが笑わなくなった。何をしても怯えている。僕にも会わなくなった。
「ティナ?」
話しかけても睨むだけだった。好みも変わったようだった。
お母様とお父様も気にしていた。
ある日、大雨で雷が鳴った時だった。ティナは部屋で倒れたらしい。ご飯を食べなかったらしい。僕は部屋を見に行くことにした。
部屋はすごく汚かった。本や資料で溢れかえっていた。
ティナは寝ている。
「帰らして…私の家に…」
泣きながら唸っているようだった。その言葉に違和感を感じた。
エルが家に来た。いつもならティナは喜んで行っていた。おかしい。昔から可愛いって思えた。なのに…なぜだ?思えなくなってしまった。
「エル…あんなのと婚約していいのか?」
「あんなのって?」
「あれはティナじゃない」
エルは黙った。
「僕も思ってた。あれは、ティナじゃない」
エルの顔はキリッとしていて真剣に言っていた。
喋らない妹はだんだん鬱陶しく感じてしまっていた。魔力はとてつなくあり、論文も出しているようだった。
妹の功績だけで魔法伯まで上がってしまった。
「憎たらしいやつめ。」
執務室でイラついていた。
ばんっ!ここまで音が聞こえてきた。
何か変わったことがあったかもしれん。いつもなら行かないが今日は行ってみよう。




