もう1人の私
「という訳なんだ。」
とルファーは説明してくれた。
私は、色々気になってしまった。まず、婚約者がいる立場でルファーと恋愛ごっこして良かったのか、ファーストキスはエルじゃなかった…
「...うーん」
色々問題があり、どうしたら良いかわからない…良い返事もできない。私はじっとルファーを見つめる。
「王子が何してるんだよ」
とっさに口に出てしまった。私慌てて手で隠す。
「ほんとだよね」
ほんとだよ。浮気相手みたいなもんだよ…王子なんだからしっかりしてくれ。恋は盲目って言うしね…
「でも、ルファーは私は紗枝じゃない。だからわからないけど、紗枝はエルのことじゃなくあなたのことが好きだったからしたんだと思う。」
ルファーは目を逸らす。
「私に気を使ったんだわ…私になってごめんなさい。」
ルファーは首を振る
「最初は戻れば良いのにと思った。でも、ティナと話していて、好意じゃなくそばにいたいと思ってしまった…」
ルファーの目は少し潤いがあった。そして、そばにいたいと言う言葉がすごく私の心を釘を刺した気がした。
「つい同じ目をしているから重ねちゃうんだ…」
ルファーは私の頬に触れた。
「時間しかないね」
「あぁ…」
ルファーはすごく寂しそうだった。紗枝だった頃に私を何度も重ねて執着してしまってたんだわ…
ルファーは何も言わずにそのまま去ってしまった。もしかしたら当分会えないのかもしれない。私たちに必要なのは時間だから…
◇◇◇
「エル…遅くなってごめん」
エルはテラスで1人で夜空を眺めていた。やっぱりエルはかっこいい…
「いいよルファーと話してたの?」
「うん?何で知ってるの?」
エルは少し寂しそうにして
「みんなティナも紗枝も大切だったんだよ。どちらかなんて選べやしない」
エルはそう言ってくれて私も安心した。
「ねぇ、、エル」
私は何も言わず、プレゼントを差し出す。
「ありがとう、開けていい?」
私はこくりと頷く
「わぁ、香水だ」
「アランのおばあちゃんとこで私が調合したの…」
そう、アランのおばあちゃんのところに行った時、色々と話を聞いたあと、もう一度買えないかと聞いたが、それなら作る?となり教えてもらいながら一生懸命に作った。
「すっごくいい匂いだありがとうティナ」
やっと無事に渡せて私は納得だ。




