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秘密の友達

 宰相はあの後私に媚を売るようになってきた。へこへこしやがって…。


 週に3回カートレット嬢は王宮の図書館に来た。私達は毎回30分だけ会話をする。ほんとはもっと会話をしたかったが、私の授業が詰まっていてなかなか取れなかった。

 その時彼女は自分は異世界の魂ということを教えてくれた。初めは嘘だと思ったが、エルにももう知られていると言っていた。



◇◇◇

「え、じゃあサエと読んで欲しいの?」

 彼女は泣きそうな顔をする。そんなに嬉しかったのか?

「久しぶりに呼ばれた感じがする…」

「サエ!」

「はい」

 笑顔で返事をしてくれる。

「サエはなぜ容姿に気をかけないんだ?」

 私は、ずっと気になっていた質問をする。

「それより、帰らなくちゃいけないし、何か、アセラ王女に目をつけられてて…」

 アセラめ…ただ、私も手に負えないほどアセラのことは苦手だ。

「帰らなくちゃいけないのかい?」

「うん!エルのためにも!」

 エルのために帰るのかい?エルこと好きなのかい?

 私は気になることばかりある。



 ある日

「ねぇ、ルファー、」

「どうした?サエ」

「恋愛について勉強しない?」

 突然言われて私はびっくりした。

「何を言ってるんだ?」

「戻る方法はわかったの、ただ、向こうに戻っても私には記憶も何も残らない。」

 当時のサエはほとんど戻る方法を知っていた。

「ここにいる間にってことか」

「そう」

 もう少し一緒にいたいと思ってくれるだろうか…戻ってほしくないという気持ちが溢れ出たが、彼女の決意を揺るがすことはできなかった。

「いいよ。」

「ただ、営みはなしね、彼女のために」

 彼女の恥ずかしそうな顔がすごく可愛かった。 


 それから私達は手を繋いだり、ハグをしたりした。なかなかキスには進まなくて、2人で笑い合った。

「ほんとはもっと庭仕事したいだ」

「うちですれば?王宮だったら気を使うんでしょ?」

 私は彼女に引っ付いた。休みの日は彼女の家に行き庭仕事をしていた。彼女の部屋から私が見えるようでよく私を見ていた。



 そんな甘い日々を送っていたから彼女が私に託したものが辛かった。

「ルファー、元気でね」

「私には何も残してくれないんだね」

 彼女は泣きそうな顔を我慢し、グッと堪えた。

「ごめんね」

 彼女は私にキスをして、私達の関係は終わってしまったのだ。

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