回る回る
私とアランは大きくため息をつく。
「むじぃー。」
アランは首を振る。
「後は足なんだけどなぁ。」
私は足のステップがどうも間違えてしまって踏んでしまう。アランは身長がやや小さめそれでも170はありそうだが自信のなさからかリードが全くできず、体の小ささから思いっきり踏ん張ることができない部分もあった。それはタイミングでは?と思ったが、アランはどうも身長を気にしているようだ。身長が低い=足が小さい=踏ん張れない。と決めつけている。
コンコン。ドアからから音がした。
2人で見たら、エルがいた!エルは笑顔で手を振る。
「エル!」
アランはびっくりして目を擦る。
「本物だぁ…」
と声に出す。
エルはそのまま部屋に入ってきた。少し顔が険しかった。
「2人だけ?、」
エルの眉間には皺がよる
「さっきまで先生がいたんだけど、少し前に出て行って…」
エルは大きくため息をつく。
「はぁー。ダメじゃないか。貴族令嬢が密室で男性と2人きりなんて…」
やきもち?と思ったが、もしかしたらそれ以前の問題かもしれない。少し倒れただけで社交界には行きづらくなるそんな世界で私は生きているんだと思い知ったのに、
「すみません。僕も全然気が回らなくて、しかも、婚約者様がいる身に2人きりなんてダメですよね。」
「違うよ。エルは心配してくれて…私も気をつける。」
エルはアランの肩に手を置く。
「わかってくれたらいいんだ。ティナはまだわからないみたいだけど、」
「え?」
何の話だ?結局何が伝えたいのかさっぱりだ。
でも、もし、やきもちなら嬉しいかもしれない。
「もしよければ、ティナご一緒させてもらっても?」
エルはダンスを誘ってくれた。
「勉強になります!」
アランはウキウキしている。
「喜んで、」
どうしよう。私失敗しない?足踏まない?大丈夫?不安になる…
エルのリードはすごく上手で、昔にも踊ったことがあるように感じる。
足の運びも失敗せず終わりそう…
もう少しで終わる!と言う時に私はバランスを崩してしまった。
「うわわ、」
エルが腰を抱いてくれたおかげで無事私がバランスを崩したことがバレず綺麗に終わった。
「エル!ごめんね、ありがとう」
「上手だったよ」
エルはすごく笑顔だった。
アランと練習したいが、何故かエルは私のことを離さず抱きしめている。あつい。恥ずかしい…
「アラン君は全然ダメだ」
アランはダンスの形だけとって指摘されている。見ててかわいそう。
「次の夜会は?」
次の夜会とはきっと婚約発表のこと。私たちは元々陛下には報告をしているらしい。周りには陛下から夜会で発表してもらうらしい。
本当にアセラ様来ないのかな?、、社交界から追放と言ったって完全にこれない訳ではない…
婚約発表と知っていたら来そうだけどなぁ…




