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渡されるもの

 私は、庭師のルファーに会うことにした。前に見かけたあの作業服の男だろう。


 庭に植えられているマリーゴールドの花を見つめていた。私はしゃがみ込み綺麗なマリーゴールドの花を触れようとした。

 足音が聞こえる。近づいてくる…


「ティナベル様、こんばんわ」

 優しい声が聞こえた。

「貴方がルファー?」

 綺麗な深緑の色の髪色に褐色の肌、金色の目でじろりと見る。すごく整った顔だ。綺麗。

「はい。ルファーです。んーと、初めましてですよね?」

 ん?転生していることを分かってる?

「え?」

「無事に紗枝様は帰られたのですね」

 私の転生前の名前…

「それ、私の名前…」

 ルファーはボディーバックから本を取り出した

「ティナベル様、紗枝様から預かっております。」

 ボロボロの太い本を渡された。

「何これ?」

「日記ですね」

「日記?」

「はい。ティナベル様が会いにきたら渡せと、管理できる人を魔法で指定してるみたいですよ。ここにティナベル様の知りたいことが書かれていると思います。魔法でティナベル様のみ開けることができるようです。」

 知りたいこと…

 私は受け取った。

「それと、魔力がないからエルリック様とデイン様を頼れと仰ってました。」

 転生前の…ティナベル…いや、紗枝…、彼女には、すごく用意をしてくれているようだ。


「ありがとうルファー」

「何かありましたらなんなりと…」

「じゃあ、失礼するわね」

 私は挨拶を交わし自室に戻る。




 

『ティナベル』と表紙に書かれている。私は早速開けてみる。

『ティナベルが6歳の誕生日の時に人為的に魂が入れ替わりました。元々は体は貴方のものでした。』

 私に疑問が生じる。人為的…。

『この世界から時空や次元を変えて行った世界は記憶は忘れられます。が、逆の際は記憶は残るようです。』

 なるほど、今の紗枝は記憶はない。

『そして、時空と次元の関係で前いた世界に戻る時は0歳からのスタートになります。ご安心ください。』

 なるほど、だから、私には記憶がないのか…

『未来や過去は戻ります。これは、魔法の代償です。制約魔法と古代魔法を使用しています。』

『エルにも何度も婚約を解消を進めました。彼は本当に優しくて良い人でした。嫌われたくないので、功績を作るしかなかった…だけど、彼は本当の貴方を待っていた。』

『何度も実験をしながら1人で考えた。元の世界に戻ろうと。』

 紗枝はエルのことが好きなんだ…

『そっちの世界をたまに観察していました。貴方が想っていた人は貴方のことをいじめていた人とお付き合いをなさっているようです。』

『あと、いろんな女性に手をかけていました。』

 まてまて、まて。まじかよ。山本先生タラシだったのか…うーんでもなんか、ショックは受けてないな…

『魔力がないから大変だと思うけど、10年したら戻ります。』

 私は最後のページを開く

『狙われてるから気をつけてね。なかなか転載させてあげれなくてごめんなさい。じゃあ。』

 と書かれていた。

 人為的に転生させられて、狙われている…何かダメなことしたのかな…記憶ないし…

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