第7話 ストーカー被害
今日も校舎の陰から俺を見る目線を感じる。正直、気持ち悪い。王家の影の人が把握しているだろうから、俺に実害はないと思って放っておいているんだろうけど、気持ち悪い。
俺は生徒会室で、相談した。
「あー、俺もある。俺の場合は目線の相手を見つけて社会的に抹殺したなぁ」
ゾナ…怖い。
「「わかる~」」
「僕らもあるよ」
「「ね~~♪」」
「店で一番高いものを買ったら付き合ってあげるって言ったらいなくなったよ☆」
ルクレとククレの店で一番高いものって国宝級じゃないか~~~!!庶民がどんなに働いても買えない。貴族は……爵位を売っても無理がある。あんなの誰が買うんだ?って値札つけてんじゃないか!しかもなんか時価?店の気分?
「俺はコイツに触れる勇気があるならって言ったら去っていった」
アワレちゃんに触らせようとするか?でもまあ留学中の王子様になんてことをって感じだし。斬られなかっただけマシだよな。
「俺はどうしたらいいかな?」
「生徒会のメンバー全員を納得させることができたらOKみたいにしたら?」
確かになぁ。ここのメンバーは曲者ぞろいだからなぁ。まぁまず、知識・教養だろ?家柄と資産。それから根性。ああ、見た目もだなぁ。でもまぁ、そんなパーフェクト人間がストーカー紛いのことしないよな。
翌日、俺は校舎の陰から俺を見ている人間にふっかけた。『生徒会メンバー全員を納得させることができたらOK』と。しかし違った。なんだかこうして陰からこっそりと見るのがいいらしい。…変な性癖だ。
あまり使いたくはないが、気持ち悪いから彼女は別の学校に転校してもらった。国王の権力だ。
すると、登下校の時間にランスコット王立学園までわざわざ来て、盗み見ている。転校したのだから、大人しく転校先にいて欲しい。そもそも登校時刻に盗み見などしていては、遅刻してしまうではないか!
「「そのくらい許してあげなよ」」
「以前よりマシになったと思えば」
「斬るか?」
チョーだけ不穏だ。
「斬らなくていい!」
チョーは斬って解決しようとするなぁ。
仕方ないか、王子のサダメとして諦めよう…。
王家のサダメねぇ。そんなサダメはいらないなぁ。