第5話 後処理
アワレちゃんが活躍してくれてうれしいです。
事件って後処理が面倒なんだよなぁ。おっとこういう事は心に秘めておこう。顔に出てるとはよくゾナに注意されるけど。
まず、黒幕について。
もう国のレベルの話になるから陛下に丸投げ。俺らがするのは、学園内の後処理だな。
なんだよ?至る所でドゲザが流行っている。
チョーが教えたら流行ったらしい。イケメン(多分)が婚約者に「魅了アイテムのせいだったんだ」とドゲザを。
それに対しては、すぐ許している人もいるけど「そんなアイテムで心を動かされる程度の気持ちだったって事でしょ?」って怒ってる人もいる。うーん、こればっかりはなぁ。当初はジレンマがあったかもしれない。「あれ?俺はあの女のこと好きだったっけ?」みたいな。それが時間が経つにつれて、あの女一筋みたいになるんだろうなぁ。恐ろしや。魅了系が効かない体質でよかったよ。
あぁ、そういえばあの子爵家は真っ黒過ぎて領地没収でお取り潰し。子爵は生涯鉱夫として働くように、といっても鉱山は危険だから寿命を全うすることはないだろう。
ゾナから聞いた話によると、危険なガスが出てきたり、崩落の危険があるらしい。
あの娘も不憫だな。ほぼ子爵の言う通りに動いてただけなのに、こっちも終生修道院らしい。しかも辺境の地の。逆ハーレム状態でかなり煩悩にあふれていたから、修道院で清く・正しく・美しく生活をすることを願う。
子爵の地下牢で話していた、魅了系アクセサリーは陛下が女性騎士を動員してなんとか回収。闇ルートで今後高値で取引される可能性があるな。そっちの方も陛下は目を光らせているだろう。
で、回収したアクセサリーはずーっと斬りたがっていたチョーが斬ったと聞いた。チョーには魅了効かないし。適任だと思う。
アクセサリーの宝石の部分が問題だと思っていたのに、なんと金属の部分に微量に香水になり得る顆粒状の魅了の粉が。斬ってはその顆粒状の粉を回収し、アクセサリーは焼却処分。宝石も焼却。
斬った後はアワレちゃんの手入れを厳重にしていたチョーを目撃した。
「「いやぁ、大変な事件だったんだねぇ」」
「そうだぞ。ルクレ、ククレ。楽しいことないかな~で見つけるレベルじゃないぞ」
「「は~~い」」
アワレちゃんの手入れは重要だね。包丁だって研げば切れ味いいし。
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