表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/13

第2話 香水の効果

きついにおいする香水は嫌いです。

~ゾナの場合


「あ、やだぁ。いけない。課題を忘れたかも」

 ロレーヌ嬢は言う。すると、取り巻きのような男たちが「それなら、俺のを写せよ~」などと鼻の下を伸ばして言っている。これは…俺に向けて言っていたのだろうか?俺の課題は間違いがないからな。全問正解だ。


「バリゾナ様、課題を写させてもらえませんか?」

「課題は自分ですることに意味があるわけで、他人の答えを写しても意味がありませんよ。では、失礼します」


 やっぱりターゲットは俺だったのか……。しかし、変な香り。したか?最近風邪気味だからなぁ。鼻詰まってる??


***


 なんなの?あの男、なんで私が落とせないの?イケメンで次期宰相間違いなしの超優良物件なのに!

 香水の量がいけないのかしら?でもでもっ、香水つけ過ぎが嫌いって殿方も多いし、難しいわよね。この香水は少し香る程度で効果があるって聞いてるけど?




~チョーの場合


 俺は隠密作業が得意だ。家業がそうだからだろう。なんかロレーヌ嬢は今日はゾナに粉かけてるみたいだな。

 確かゾナは最近風邪気味と言っていたが、香りの調査は大丈夫なのか?鼻が利かないだろう?


 へぇ、あの女は男の前とそうでない時と全く違うんだな。男の前だと猫かぶってるのか?分厚い猫だな。

 ゾナにあっさり振られてやんの。まぁ、そうだろうな。突然、親しくもない女に課題を写させろって言われて「はい、どうぞ」とはいかないだろう。ロレーヌ嬢はうまくいくと思ったのか?

 なんか地団太を踏んで香水をジーっと見てるけど、意味あるのか?香水が助けてくれるのか?


 むっ、この香りは知ってるぞ。俺の故郷の方では製造禁止となっているやつだな。効果に魅了みたいな効果があるんだよな。

 屋根裏まで香ってくるとはどんだけ振りかけたんだ。臭いぞ。香水はほのかに香るのがいいんじゃないか?俺だけか?そう思うのは。


 しかしなぁ、あの香水だって量に限りがあるだろう。そんなにバシャバシャと振りかけてたら、無くなった時にあの女はどうするんだろう?取り巻きの男共はいなくなるはず。


 ターゲットに生徒会の連中が入ってるのは残念だな。全員魅了系に耐性があるんだよね。ご愁傷様。


 ゾナがダメだったから、次はククレとルクレの方だろうか?アレでも大手商家の子息達だし。でもだから香水の出所とか突き止められちゃうかもよ~。


 あとのターゲットはペールか……。国が傾くから香水で魅了とかやめて欲しい。というか効かない。魅了効果のあるものをむやみに使うのはけっこうな犯罪のはず。ククレとルクレに暴かれるんじゃないかなぁ?

 

 出所がわかるといいな。まぁ、最近養子にしたっていう子爵がアヤシイ。子爵の方を洗おう。俺だけじゃなくて、うちの人間総動員で。



~ルクレとククレの場合


「最近、転入してきたクレイン子爵令嬢って君?ロレーヌ嬢って呼んでいいかな?」

(きたきたぁ!ルクレ様とククレ様。二人とも大手商家のご子息よね?私を取りあってイケメン兄弟で戦うの?イヤーんロレーヌ困っちゃう!)

「あれ?ロレーヌ嬢、なんか特殊な香水つけてない?」

(なんでわかるの?っていうか香水の効果で私に話しかけてきたんじゃないの?)

「ええ、まぁ。お父様が亡きお母様のお気に入りだったって」

(嘘だけど)

「「えー!そんな大事なの、最近養子にした子に渡すかなぁ?」」

「渡されたのよ!」

(しつこいわねぇ)

「「見せて、見せて♪」」

(仕方ない、見せよう…)

「コレ…形見?にしては物騒なものだね。東の方の国では製造禁止になってるやつだよ~」

(迂闊!ククレ様とルクレ様は大手商家のご子息だから、各種の目が肥えてらっしゃる。そんな方はみてわかるんだ……)

「えー、中身は普通の香水じゃないんですか?香水の瓶が似てるんじゃないですか?」

「さっきからロレーヌ嬢から漂ってくる香りがこの香水の香りなんだよね」

(だったらなんで魅了されないのよ!)

「「俺らは魅了関係に耐性ついてるから無駄だよ♪」」

「……知らなかったわ。私はどうしたらいいのかしら?」

((知ってただろう!!))

「この香水、俺らに貸してよ!うちに持って帰って詳しく調べるからさぁ」

(そんなことしたら、今まで苦労して魅了した殿方が元に戻っちゃうじゃない!)

「…お父様が、この香水が好きなのよ。明日もこの香水をつけてお父様を喜ばせたいわ…」

 ((どんな親父だよ?!))

「任せて!この香水とそっくりな香りの香水を作るから。それと交換でどう?それならロレーヌ嬢の父君も悲しまないよね?」

「っそうね」

(大手商家強し!敵に回したくないわ。もう回っちゃったのかしら?)

「そうと決まれば、明日にでもこの香水とそっくりな香りがする香水を作ってくるよ~」

「はい……」




読了ありがとうございます‼

感想・評価・下のほうにある☆・いいね などお待ちしております!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
生徒会の一部のメンバーで、件の香水の事を調べる為にロレーヌ嬢に接触だね。香水は、東の方の国では製造禁止になっている魅力の効果がある代物と判明。因みに生徒会役員は、全員魅力耐性あり。ククレとルクレは、同…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ