第10話 そして、3年後
俺は王太子のままたかが3年で国王が変わるほどランスコット王国はヘボくない。ただ、俺にもついに婚約者ができた。
陛下曰く、俺が学生のうちは婚約者を作らないでおこうと思った。らしい。ソレ、俺にも伝えておいてほしかった。
婚約者は、隣国と言っても海を渡った先の国の王女。勿論面会はした。俺だって見た目で選びたい。婚約式はすでに終え、彼女はランスコット王国で王太子妃教育を頑張っている。俺も帝王学やら国王教育やら頑張っています。
ゾナは宰相の息子だったけど、そのまま優秀だしってことで今は宰相補佐の仕事をしている。次期宰相だな。いつだったか俺に婚約者がいないのがおかしいって言ったのを俺は根に持ってるんだからな。
そんなゾナだけど手が早かったの?なんか家の侍女に手を出したらしい。本人曰く、二人は愛し合ってるんだから邪魔するな。と。そうは言っても家柄がなぁ。身分差があるけど大丈夫なのかな?俺は応援する方に回る事にするけど。
チョーは自国に戻った。カエデ嬢と結婚した。手が速い。俺は王族だし、当然結婚式に招待された。生徒会の他のやつらはなかなか来れないだろうから手紙やらプレゼントやらを代わりに持って行ってやった。ルクレとククレのプレゼントはベビーグッズだったかなぁ?かさばるから持って行くのが大変だった。
そんなルクレとククレは仲いいよなぁ。女の話は聞かないなぁ。商会が前よりも大きくなったという話は聞いた。前のよりもどこを大きくしたんだろう?企業秘密だろう、きっと教えてくれない。
あ、風の噂で二人が同じ女性を好きになったという話を聞いた。早くに母君を亡くしているから、母君の面影がある女性なんだろう。
生徒会役員の皆様いろいろ大変なんですねぇ。