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隣国の皇子になった彼から手紙が届きます

リュックからの手紙

「坊ちゃん、お手紙ですよ」


「誰から?」


「リュック殿下です」


「!!!」


僕はマリスビリーから手紙を受け取って、急いで開けて中身を読む。


『アリスティア様へ


お久しぶり。元気にしているか?俺は元気だ。

アリスティア様はクロヴィス様とは上手くいっているか?

なんだかんだで進展してればそれでいいんだけど、アリスティア様はちょっとぼーっとしてるから心配だ。


俺の方は、勉強漬けにさせられて辟易してる。いやまあ、必要なことだとわかっているから逃げたりしないけど。偉くない?俺。


それでな、マナーだの作法だのはとりあえず及第点だって。それで、読み書きもとりあえず及第点貰えた。数学とか科学とかはまだよくわからない。でも色々学んでいけばその内わかるよな。


あと、魔法の授業ではすごく褒められる。魔力量が多いのが、才能の塊だって。ちょっと照れる。治癒魔法と保護魔法はもう充分らしい。鍛錬は必要ないって。今は転移魔法を練習中。あらぬ場所に行ったらいけないから、頑張る。まあ先生がついてるから大丈夫なんだけど。あと、そのうち攻撃系の魔法も練習しようって。とりあえず俺の得意の属性は光らしいから、光の矢とか覚えることになりそう。遠戦とかに便利だよな。


それでな、久しぶりにアリスティア様とクロヴィス様、シエル様に会いたいって言ったら呼んでもいいって。もし来てくれるなら来て欲しい。返事に書いて欲しい。来れなくても返事は欲しい。クロヴィス様とシエル様にもお手紙出すんだけど。…また、会えるかな。会いたいな。


リュックより』


「よかった…リュック元気そうで…」


手紙を優しく、ぎゅっと抱きしめる。リュックに…リュック殿下に僕も会いたい。でも、とりあえず先にクロヴィス様に聞かないと返事を書けないな。


「マリスビリー、クロヴィス様のお部屋に行くね」


「はい」


クロヴィス様のお部屋に向かう。その途中の廊下でクロヴィス様に出会った。


「クロヴィス様!」


「アリス、リュック殿下からの手紙を受け取ったか?」


「はい!」


「隣国に行きたいか?」


「行きたい!」


クロヴィス様が微笑む。


「そう言うと思った。シエルも行きたいそうだ。みんなで行くって返事を書こうか」


「はい!」


「じゃあ、俺は手紙を書いてくるか」


「僕も書いてきます!」


「シエルも今手紙を書いている。…楽しみだな」


「ふふ、はい!」


ということで、僕は部屋に帰ってリュック殿下へのお手紙を書く。


「うーんと、そうだな」


『リュック殿下へ


お久しぶりです、アリスティアです。リュック殿下がお元気そうですごく安心しました!


お勉強、頑張っていてとっても偉いですね。リュック殿下は努力家だからすぐに実になりますよ。


やっぱりリュック殿下は魔法が得意なんですね!リュック殿下の魔法にクロヴィス様が助けてもらったこともありましたね。リュック殿下は光属性なんですね。光の矢かぁ。かっこいいなぁ。


それで、お返事なんですけど。もちろん隣国まで行きます!リュック殿下にお会いしたいです!ぜひお会いしましょう!


それと、実は…クロヴィス様から告白されて、僕もクロヴィス様を好きだって気付いて想いが通じ合ったんです!そして、結婚指輪も貰いました!バッチリ進展しているので心配ご無用ですよ!


クロヴィス様ったら、僕のお姉様に焚きつけられて嫉妬してくれて。それで僕のことを好きだって自覚してくれたそうで。そしたら急に告白されて、僕パニックになってその場から逃げちゃって。ちゃんと向き合わなきゃって思って戻ってきたら、壁ドンされて…色々あって。で、僕もクロヴィス様を大好きだって自覚して。使用人達にもたくさん祝福してもらいました!


書きたいことは他にもたくさんあるんだけど、次に会う時に色々お話ししましょうね!早くリュック殿下にお会いしたいです。楽しみにしていますね。


アリスティアより』


こうしてリュック殿下への手紙は書き終えた。マリスビリー に渡して出してもらう。


「ふふ。リュック殿下にお会い出来るの、楽しみだなぁ」


僕はこの日から、リュック殿下にお会い出来る日を指折り数えて待つことになった。

アリスティアは手紙を部屋の机に大切に保管します

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