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黒の少年は純粋な気持ちを向けてくれる

クロヴィス、男色の趣味はないそうです

アリスとシエルの為に、出先でクリームクレープを買って帰る。今日の相手とはなかなか良い取引が出来た。アリスの生活を整える為に使う資金も、問題なくすぐに回収出来るだろう。私はご機嫌で帰宅…したのだが。


「アリス…?」


アリスとシエルが馬車を出迎えてくれるのが見えた。が、使用人たちも普段は頭を下げて出迎えるのに何かを振って何か言っていた。緊急事態かと焦ったが、よくアリスのうちわをみるとクロヴィス様大好きと書かれている。シエルのうちわにはお兄様らぶ、他の使用人たちのうちわは…お嬢様と幸せになってくださいとか、ご当主様ラブとか。まさか…巷で人気だというファンサうちわか?


「…アリス」


馬車から出た私は、アリスの頭をかき混ぜるように乱暴に撫でる。


「出迎えありがとう、とても新鮮な経験だった」


ここまで純粋な好意を向けられると、悪い気はしないものだ。


ちなみに、使用人たちはきゃーきゃー言いながら私達を見ている。おそらく恋愛関係として上手く行っているように見えるのだろう。…だが、私は男色の趣味はない。


「坊ちゃん…俺は、俺は坊ちゃんが誇らしいです!さすがは坊ちゃんです!」


なにか盛り上がっているようだが、私は男色の趣味はない。


その後、アリスとシエルは二人で手土産のクリームクレープを口いっぱいに頬張って食べていて、やっぱり可愛かった。

今は恋愛をする気自体なしなクロヴィスです

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