表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/21

イベントが始まるそうですよ?

 催眠術に三十分も使い、大家さんに土下座をしていたせいで、もう9時を過ぎようとしていた。

 これも全部……

「「あんたのせいだよ!」しおりお姉様」

「わ、私じゃねぇ! そもそもオメェら二人ともお姉様に失礼だとは思わないのか?」

「敬うに値する人にはちゃんと敬意を払うけど、私からすればあんたにはそんな物いっさ」

「もう一度ぶっ潰されてぇか? 今度は現実だからもっと痛いぜ?」

「ハハァ〜! しおりお姉様バンザーイ、デス」


 先程まで威勢の良かったリオが瞬時に土下座をする。

 ……しおりお姉様がそんなに強かったのか、それともリオがくっそ弱かったのか、どっちだ?


「おい! いま失礼なこと考えてなかったか?」

「い、いやぁぜ、ぜぜぜ、全ぜぇ~ん! ぴゅ〜ぴゅ〜……そ、そんなことよりゲーム始めよ! も、もう9時だし!」

「う〜ん、たしかにゲームは始めたいんだけど……まだ400文字いってないしな……このままだと千文字いかなぞ……」

「僕もうゲーム始めてるね!」


 一度何かを考え始めたリオは最低でも三十分、下手すると二時間も没頭するからな……さっさと逃げよう!


「あ! ちょっと待って!」

 なにか言っていたが僕の耳には入らなかった(入れなかった)

―――――――――――――――――――――――――――

 ユーキが言ってしまってから三十分がたった。

 一体何で私はこんなおばさんとお茶をしないといけないんだよ……


「おい! おばさんじゃない! お姉様だ。はい、お・ね・え・さ・ま!」

「はいはい、しおりお姉様バンザーイヽ(´ー`)ノ」

「うむ! よろしい。……ところでさ? これを見てくれよ! 第一回イベントの告知だ。一応グループでの探索型になるんだけど組まないか?」

「あんたは100徹六勇士とでも組めばいいん……めんどくさいからいや!」


 誰があんたみたいなやつと組むか! そもそもなんでそんな高圧的な態度で来れるの?


「いやぁ、参加可能人数が一グループに付き三〜五人なんだよ」

「それだったらマツさんとかと組みたいんだけど……」

「なあ、いいだろ? ネタ装備一個持ってるからさ?」

「……いや、それはユーキに聞いて?」

「それがさぁ、まだ荷物が届き終わっ……ちょ、待てよ!」


 話を聞くだけ無駄だと思った私はログインするのだった

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ