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シャドーダンス  作者: 六青ゆーせー
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今日は本当にツキの無い日だ。


永田は思った。


バリアーの維持に問題は無かった。


もはや、アクトレスがどう暴れようと永田のバリアーばビクともしないだけの厚みがあった。

地面のコンクリートが少々傷んでいるのにも気がついてはいた。

しかし、問題になるほどの損傷ではなかった。

アクトレスが、コンクリートに、牙を突き立てるまでは…。


黒い獣の牙が、コンクリートに刺さった瞬間、コンクリートは爆発した。

アクトレスは、まだ己の力を100%見せてはいなかったのだ。


そして、爆発した一瞬、アクトレスが消えた。


あの巨大な獣が消える?

永田は、瞬きするほどの一瞬、トリックに引っかかってしまった。


猫に変身したのだ。

黒猫は、十センチもない隙間から外に出ると、巨大な獣の姿を取り戻した。


バリアーを張り直す時間は十分にあったはずだと、永田は臍を噛む。

だが、巨獣消失のトリックに引っかかった永田は、チャンスを逸した。


そして…。


「キャハ!

壁張り屋は、大人しく壁の穴でも塞いでな!」


叫びを残すと、アクトレスは、誠に向かって突進した。


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