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シャドーダンス  作者: 六青ゆーせー
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良治はナイフを発射した。


ナイフの大部分は、正確にボクシングの男と、その背後の少女に直線的に飛んでいくが、二本は両側の壁に反れていく。

この二本が実は本命ナイフだが、それを悟られないように、周到に良治は時々、外れナイフを放っていた。


作戦がバレルことはねぇ…。


良治は必死に分銅の射程外に逃れながら、考えをめぐらした。


それでも、自分のナイフから目を切ることは無い。

最後の詰めが甘くて失敗する、のはド素人だ、と兄貴から嫌と言うほど聞かされている。


ボクシングの男へ攻撃は、予想通り、全て撃ち落とされた。

ボクシングでは反応しにくそうな足元にもナイフを飛ばしたが、男は身軽で素早いフットワークを身に付けており、前に出る事で、ナイフが足元に落ちる前に撃ち落としてしまう。


少女も分銅でナイフを避ける。

三つの分銅を正面と、左右に配し、ナイフを弾いていた。


良治が狙っているのは、まさにそこだった。

防御に夢中になっている瞬間、左右に外れたはずの二本のナイフが、コンクリートで跳弾し、鋭角に曲がった。


少女の、斜め後方の左右から、ナイフは襲う。


だが…。

男が後ろに下がった。

少女の腰を抱くと、滑らかに回転し、一を反転させると、そのままナイフを撃ち落としてしまった。


なぜだ!

何で判ったんだ!


良治は愕然とした。


だが、逆に決心がついた。


離れて戦っていたら、こいつらには勝てねぇ。


生唾を飲み込みながら、良治は賭けに出た。

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