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シャドーダンス  作者: 六青ゆーせー
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暗闇になった瞬間、レディとミオは、倒れるように、その場に伏せた。


通常、影繰りに暗闇は通用しない。

通用するのは影を知らない者たちだ。

彼らは暗闇を作り、暗視スコープを装着したうえで、銃器を使用する。

それに、すっかり慣れていたので、レディとミオは伏せたのだ。


影繰りも、大量の銃器で蜂の巣にされれば大きなダメージを負う。

影のオーラを纏っていれば、防弾チョッキを着ける程度には致命傷を避けられるが、命中弾に当たれば、あばら骨を折るなどの物理的ダメージはどうにもできない。


ただ、オーラを纏っているので、身体能力は高まるため、生身よりは銃弾を避けやすくなる。

避けるには、相手の位置を知ることが重要なので、まずは伏せる。

そして、初弾を交わして周囲に敵を探す。

それは基本としてミオやレディが身に着けている条件反射だった。


だが、銃器が使用された気配がない。

発砲音もしなければ、硝煙の臭いもしない。


「…ボーガンとかかな?」


影繰りにボーガン使うという話も聞かないが、この世界は、常に新兵器が発明されている。

敵も影繰り、とは聞いていたが、影繰りを想定した訓練を受けた兵士が投入される可能性も無くはない。


暗くしたのは謎だが、例えば、暗くしたうえで閃光弾などを撃ち込めれば、もしかすると影繰りにも効果があるのかもしれない。


そんな回りくどい戦術が今まで使われた記録は無いが、記録に残っていないのはその戦闘で影繰りが死んでいるから、とも考えられる。


ミオとレディは、こんな場合の常で、匍匐前進で自分たちが下りて来たエレベーターの裏に隠れた。

どんな作戦も、まず身の安全を確保したうえで遂行するのが、この世界の常識だ。


エレベーターの影で、レディはペンダントを手にした。

影を纏う事で、美鳥がしたように高所から落ちても傷つかない防御力が生まれ、また、身体能力が上昇する。さらに、感知能力と呼ばれる、周囲の事物を感知する力も生まれていた。

レディの場合、ペンダントのラピスラズリをブーストに使い、かなり遠くの事象を感知する力が生まれていた。


「…戦っている…。

影繰り同士で戦っているよ…」


しかし、なぜ照明を壊したのかは判らず、困惑した声でレディは呟いた。

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