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シャドーダンス  作者: 六青ゆーせー
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渋谷に最初に到着したのは誠たちだ。


いや、その前に永田は既にホームに立っていたが…。


「永田さん、その足!」


永田は松葉杖をつき、スーツの上着にジャージのズボン、太ももには白いサポーターのような物をがっちりと巻いていた。


「ちょっと油断したんだ。

動脈をやられたんだが、もう大丈夫だ」


「体力の減少は、即、戦闘力の減少につながるわ。無理は出来ないわね」


美鳥が言う。

永田は困った風に頭を掻き、申しわけない、と謝った。


「だがドクター吉岡に治療してもらったからな、傷は塞がっているんだ。

ま、格闘戦はやりたくはないがね」


「ドクター吉岡って誰ですか?」


「お医者様で影繰りなの。

影を使って、体内の細部、それこそ毛細血管レベルで治療が出来るのよ。

だから永田さんも短時間で傷が塞がったわけ」


「凄い。

そんな人までいるんだ」


「理科学分野でミクロの作業を得意とする影繰りだっているんだぜ。

影の力は千差万別でね。荒事向きの力ばかりじゃないんだ」


「えっ、学者さんまでいるんですか?」


美鳥は、影繰りは怪物で、内調は首輪をつけて怪物を飼いならすのだ、と言っていたので、誠はもう、影の世界で殺し合う人生しか残っていないのか、と心の底では思っていた。


「そうさ。

君もしっかり勉強して、その力を人生の進歩に役立ててくれよ」


ハハハ、と永田は笑った。


「話の腰を折るけど、敵は私たちを、どうにかして察知しているらしいの。

通信機の傍受って事も考えられるけど、もしかしたら特殊な能力かもしれない。ダンサーのように。

それで誠君が考えた作戦だけど…」


永田は頷きながら、美鳥の言葉に耳を傾けた。


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