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ラピスラズリで出来た鉛筆状の振り子が、少女の指で挟んだ金の鎖の先で回っている。
少女は、うーんと唸った。
「…ここには来ないね。逆に行くみたい…」
「レディ。僕の情報では…」
レディは、きっ、と顔を上げた。
「あたしのダウンジングを疑うのか?」
彼氏は都営大江戸線新宿駅の入り口ですっくと立ちあがり。
「僕が君の言葉を疑うなんてあるものか! 逆の電車に乗るぞ!」
彼氏はレディの手首を握り、歩き出す。
レディは、ケラッと笑い。
「ミオ。今日のあなた、最高にダンディよ」
ミオの腕にレディは抱き付いた。
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永田は、新しいセダンタイプの車に乗って、スピーカーホンに向かって答えた。
「ほう、彼の作戦か。
確かに渋谷は全ての路線をヒカリエに集めているからな。マケる可能性が高い。
なかなか良い狙いだ。
問題は敵の助っ人だな。
だが、うちのダンサーほど追跡能力がある奴はいないはずだ。
俺は渋谷で君らを待つよ。
俺からダンサーに連絡するから、君たちは作戦遂行に集中してくれ」
言うと永田は、甲州街道を折れて、渋谷に向かった。




